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情報洪水社会において労働者が見極めるべき物事の真贋

2020/02/03

 

情報洪水社会において労働者が見極めるべき物事の真贋

世界各国でWi-fi環境が整備され、どこにいてもインターネットが常に見られるようになった昨今では、情報収集がしやすい便利な世の中だと言えます。しかし、逆説的に言えば誰でも簡単に情報を発信できるがゆえに、情報が氾濫しているのが現状です。それゆえに一つひとつの情報の整合性をジャッジするのは非常に困難になりました。巷では俗に言う「フェイクニュース」も横行しており、正しい情報を取捨選択して正しく理解することが、今後の時代を生き抜くうえでの重要なファクターとなりつつあります。

情報が氾濫しフェイクニュースが横行する時代

もはや説明不要にまで世界中に浸透しつつあるSNS(Social Networking Service/ソーシャル・ネットワーキング・サービス)の台頭もあり、誰もがインターネットを使って即時に情報発信できる時代になりました。スマホを一台所有していれば、瞬時に世界のニュースをピックアップすることができ、遠隔にいる友人や家族、職場仲間らと簡単に連絡を取り合うことが可能になりました。

一昔前までには考えられないほど、通信技術は発展し続けており、次世代移動通信「5G」に移行することが予定されている2020年春以降には、さらに多くの便利なサービスが生まれることでしょう。しかし、便利で簡単になればなるほど、気をつけるべきはそれを悪用する者もいるという事実です。中でも誤った情報を発信する「フェイクニュース」は、社会問題に発展するケースすらあります。

アメリカのトランプ大統領がメディアに向けて連呼し続けていることで、世界中で認知度が高まったフェイクニュースという言葉ですが、実はあながちオーバーな表現とも言えないのです。なぜなら、SNSを利用すれば、瞬時に世界中に向けてあらゆる情報を発信できる時代なだけに、悪意を持ったフェイクニュースが横行するケースが増えています。情報操作によって注目を集めたり、利権を獲得したりすることを目論む人が一定数いることで、大多数の情報の受け取り手が混乱を極める事態が深刻化しています。

膨大な量の情報を管理する「情報マネジメント」が不可欠

悪意のあるフェイクニュースは、当然ながら忌み嫌うべきものではありますが、そうした誤情報をすべてシャットアウトすることは、情報化社会においてはほぼ不可能です。個人レベルが情報発信源になり得る時代において、抜本的な情報統制を行うことは、さまざまな自由を失うことを意味します。それは通信技術が発展を極める昨今の情勢とは逆行する流れとも言えるでしょう。

では、情報発信を制限することなく、フェイクニュースに踊らされないようにするにはどうすれば良いのでしょうか。実は答えは簡単です。個々人が「情報マネジメント」を徹底することがもっとも有効な解決策です。情報量が過去にないほど増えすぎている世の中においては、自身で取捨選択して情報を管理する能力が欠かせません。それは公私共に共通する事であり、仕事のうえでの交渉や契約でエビデンスを取る際はもちろん、プライベートのSNSでのやり取りをするうえでも重要だと言えるでしょう。

これからの世の中は膨大な情報といかに向き合い、それを活かしていくかが問われます。つまり、「賢く生活すること≒有益な情報を収集すること」と言っても過言ではないでしょう。それだけに、情報精査の精度は人類に共通する課題です。膨大な量の情報を管理し、適切に処理する情報マネジメントを意識しておいて損はありません。

労働者にも求められる情報真贋のジャッジ

情報洪水社会である現代においては、情報マネジメントによる整合性のジャッジメントが必須です。さまざまな事象において、その根拠を確認したり、裏付けを取るよう心がけると良いでしょう。それらを怠り、浅い知識で全容を知った気になることが一番危険と言えます。いわゆる「知ったかぶり」が誤解や語認識を生む大きな要因となり得るからです。そして、それは仕事においてより顕著だと言えます。

情報を多くキャッチすることは、有益な情報を把握することにつながり仕事効率が上がる反面、誤情報に踊らされて混乱に陥ることもあります。情報が溢れている世の中だからこそ、そうしたリスクも想定して、働くうえでも信憑性を随時確かめることが大切です。それは小さな仕事一つにおいても同様であり、社会で働く誰もがリスクヘッジを心掛けるべきでしょう。

手に入れた情報がすべて正しいとは限らない世の中なだけに、フェイクニュースに都度踊らされているようでは時間を浪費するだけです。労働者にも働くうえで、物事の真贋を見極める眼を養うことが求められています。

 

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2020/02/03 更新

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