HOME > ワンランク上の仕事術 > 大人のビジネスマンになるための自責の念とは

大人のビジネスマンになるための自責の念とは

大人のビジネスマンになるための自責の念とは

仕事をするうえで責任の所在について意識したことはありますか? 仕事とは自身の業務の対価としてお客様からお金をもらうことです。そのため、お金をもらうにふさわしい成果を提供する責任がありますが、すべての物事がうまくいくわけでもありません。そうした際の原因について自分のせいだと考えるのを「自責」、自分は悪くなく他人や環境のせいだと考えるのを「他責」といいます。大人のビジネスマンになるためには自責の割合を多くすることをおすすめします。なぜなら自分の行動に責任を持つことで自己の成長につながりやすいからです。

自責的思考を行ってこそ期待できる成長

自責的思考の割合を多くするように推奨する理由は、他責的思考には「他人のせいにして、自己分析が疎かになる」というデメリットがあるからです。「会社が悪い」「上司が力不足」「営業の契約の方が悪い」「技術のスキルが足りない」「製品が悪い」「取引先の頭が固すぎる」――。もちろんそういう面もあるかもしれませんが、他人に責任転嫁することで「自分に非はなかったのか?」「もっと努力や工夫ができたのでは?」と客観的に分析するマインドが希薄になってしまいます。

自分を客観的に分析できなければ、自身の成長の機会をも失ってしまうでしょう。社会人である以上、おそらくリタイアするその日まで、継続的なスキルアップや経験を積み重ねることで、人間的に成長し続けることが求められます。しかし、問題点の把握や反省をしなければ、改善点について学ぶこともできないのです。

また、成長うんぬん以前に社会人である以上、同じ失敗を何度も繰り返すことは許されません。自分を客観的に分析し、問題や原因が特定できれば、再発防止の大きな助けとなります。“教訓”という言葉がありますが、まさにその言葉こそ“自責的思考の賜物”だといえます。

自責的思考を身につけるための4つの方法

では常日頃から自責的思考を身につけるためには、どのようなことを意識すべきなのでしょうか。客観的な視点で自分の行いを振り返るための4つの方法を紹介します。

自責的思考での振り返り1 分析は自分にやや厳しめに

自分に対する評価・分析は甘くなりがちなので、他の関係者を分析・評価する基準の厳しさの2~3割増しくらいで自分を分析するようにしましょう。客観的分析の際には、単に誰が悪いかだけではなく、問題や原因の所在を特定し、「どうすればよかったのか」「次回以降どうすべきなのか」までを考えられるとベストです。また、余裕があれば、「自分がマネージャーだったらどう考えるか」などと、高い視点で現状を見つめることによって、より多角度から検証を行うことができます。

自責的思考での振り返り2 より深く自己成長につながる分析を

仕事がうまくいかなかったことについて客観的に分析したところ、自分自身に責められるべき点がほとんどないケースもあります。ただ、そこで「やっぱり私は悪くなかった」と考えることももちろんできますが、もう一歩突っ込んで、「いや、まだ○○○することはできたはずだ」などと深く分析することが大切です。その分だけ今後の成長余地も大きくなり、物事に対する視野を広げることができます。

自責的思考での振り返り3 過度な自責は返って逆効果になることも

自責的思考をする人の中には、何でも自分のせいにしすぎる人もいます。過度な自責はストレスになるだけでなく、「どうせ上司へのアピールだろう」「意識高い系にはついていけないわ」などと、周囲からもよく思われないことも多いようです。完璧に仕事をやり遂げられる人などほとんどいないので、独りで抱え込みすぎないようにしましょう。また、理想の自分を追い求め、自分を厳しく評価しすぎるのもよくありません。

自責的思考での振り返り4 失敗した際は引きずらずに切り替えを

自責的思考を持つことで反省することはあっても、そうした自責の念を長時間引きずらないことも重要です。組織や会社はあなたに高いパフォーマンスで仕事をしてほしいと考えています。自責的思考や反省は大事ですが、それによってパフォーマンスが低下するのであれば、それは本末転倒です。ひとしきり分析して再発防止策を講じたら、切り替えて新しい目標に目を向けましょう。

仕事に責任感を持つことで一回り大人な自分に

上述したように自責的思考を持つことは社会人として働くうえで非常に重要なファクターではありますが、ほどよいバランスを保つことも大切です。自身の仕事に客観的に分析し、どの領域まで自己の責任が及ぶのかを冷静な目で判断しましょう。自責的思考において重要なことは“正確な判断”を下せることです。

自分の責任を放棄してもダメであり、他人のせいにしすぎてもいい結果は生まれません。まずは自分の非についてしっかりと思い返し、分析することで責任の領域を判断すること。――そして、同じ轍を踏まないように気をつけることで責任の所在を明確にすること。その一連の流れをしっかり身につけることができれば、大人のビジネスマンとしての責任から逃げずに、そしてプレッシャーに潰されることなく、立ち向かうことができるでしょう。

2016/07/19 更新

Copyright © 2019 HUMANTRUST All Right Reserved.