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仕事を自分事として捉えるための当事者意識

仕事でトラブルが起こった際、自分には関係ないと責任を放棄してしまう方が少なからずいます。しかし、問題が生じた際は最終的には誰かが向き合って解決するしかなく、それを面倒臭がっていると仕事が滞ってしまいます。そのため、仕事を効率的に進めるには常に起こったことに対して「当事者意識」を持って取り組むことが大切です。当事者意識がないと、無責任で中途半端な仕事に終始してしまうでしょう。

成長が見込めない他人事感覚での仕事

仕事を通してスキルや経験値を上げることは非常に重要なことです。そして、そうした自己成長を促すためには、何でも「自分事」に捉えて仕事をすることが大切です。仕事における自分事とは、責任と自覚を持ち、自身ができることを積極的に取り組んで課題解決を行うこと。つまり、何事も他人任せにせず主体的に仕事に取り組むことです。

どんな仕事であっても自分事として捉えられる人は、常にその仕事の目的が何であるかを意識しています。つまり、「その仕事をやることで何が解決できるのか」「もっと改善できるやり方はないか」ということを常に念頭に置きながら仕事をしているのです。そういった意識を常に持っていることで、課題の抽出ができたり、仕事そのものに取り組むスピード感が変わってきたりします。そのような働き方が実践できると、対応の幅も変わってくるので周囲からの評価も変わってきます。

一方で自分事とは真逆で、何に対しても「他人事」感覚という人もいます。端的に表現すると無責任な働き方をしている人のことです。「自分のせいではない」「自分には関係ない」というスタンスで仕事をしていると、上長や周囲の人はその人に仕事を任せにくくなるでしょう。なぜなら、自分事として責任を持って仕事をしている人に比べ、やる気を感じず働くことに本気で向き合っているようには映りませんから。。。ご自身が仕事を依頼する立場になって考えてみたら、どちらのタイプの人と一緒に仕事をしたいかは明白です。

知っていて損しない3つの意識レベルの違い

自分事と他人事について比べてきましたが、意識レベルに置き換えて考えると常に自分事として仕事をできる人は「当事者意識」が高く、他人事感覚でしか仕事に取り組めない人は「お客さん意識」や「被害者意識」が高い人が多い傾向にあります。仕事において「当事者意識」「お客さん意識」「被害者意識」にはどのような差があるのでしょうか。

仕事における3つの意識レベル

当事者意識

何事にも自分事として捉えて仕事をするタイプです。常に責任感を持って対応し、率先して仕事にコミットする姿勢を見せます。一見すると自身には無関係な業務に関しても当事者であるかのように親身に対応するのが特徴です。

お客さん意識

何事も「他でやってもらうこと」が当然と考えて仕事をするタイプです。仕事はあって当然、給料はもらえて当然と捉えがちで、全体的に感謝の姿勢が足りません。与えられた仕事以上は取り組もうとせず、会社に貢献しようという意識が希薄な点が特徴です。

被害者意識

自分が関わる案件でトラブルが発生した際に、自分の責任を認めないタイプです。まるで自分は被害者であるかのように振る舞い、他人に責任をなすりつけます。仕事が上手くいかなかった際に言い訳が多いのが特徴です。

「当事者意識」の人と、「お客さん意識」、「被害者意識」の人とでは仕事の取り組み方が大きく異なります。「お客さん意識」と「被害者意識」の人たちは、何かと他者の話を持ち出すのが特徴的で、自分主体ではなかなか仕事に取り組もうとはしません。自分のことは棚に上げて環境や待遇などの文句を言いがちなので、まずは内省する習慣をもつことが重要でしょう。

当事者意識を持って責任感のある仕事を

仕事をするうえで不可欠な責任感ですが、それは持って生まれた特別なものではなく、業務をこなす過程で徐々に芽生えていくものです。そのため、どんなに小さい仕事であってもその目的をしっかりと理解し、与えられた以上の結果を生み出すよう最大限の努力をすべきだといえるでしょう。当事者意識を持って本気で取り組んでいれば、自ずと責任感が養われていくものです。

解決が困難だったり、トラブル続きだったりしても、それを「誰か」や「何か」のせいにした時点で責任感は失われてしまいます。自分の責任ではないと人に転嫁するのではなく、「自分だったらどうする」「自分が解決しなければ」という強い意志を持ち、課題克服に向けて取り組んでみてください。意識の違いが結果を生み、ゆくゆくは高評価になって自分に還元されるはずです。

当事者意識を持って一生懸命に仕事に取り組んだとしても、結果が出ないことも時にはあるでしょう。しかし、そうした前向きな働き方を継続することで、自分の糧になり成長につながるのではないでしょうか。責任感を持って仕事に取り組めるようになって初めて、“一人前の社会人”になったといえるのかもしれません。

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2023/02/22 更新

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