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望まれる“リアクション思考”からの脱却

望まれる“リアクション思考”からの脱却

企業や組織において、業務における必然性や課題を見出して自主的に仕事を遂行できる人は、評価が高まる傾向にあります。なぜなら、上司や先輩の立場からすれば、指示したり指導したりする手間が省け、自分の仕事に専念できるからです。ただ、近年は、明確な指示や説明がないと行動に移せない“指示待ちの社会人”が急増中で、リアクション思考からの脱却が大きな課題となっています。

「先んずれば人を制す」ということわざは真理

社会人は、自ら率先して精力的に仕事をこなせる“アクション思考”のタイプと。指示されたり誰かに指摘されたりしないと動けない“リアクション思考”のタイプの2つに分けられます。「先んずれば人を制す」ということわざがあります。先手を取れば相手を抑えることができるから、人より先にやるのがよいという意味ですが、ビジネスにおけるスピードの重要性をよく表しています。リアクション思考の最大の弊害はスピード感に欠ける、要するに「仕事が遅い」ということです。

「急いては事を仕損じる」ともいうじゃないか? と思う人がいるかもしれません。ただそれは、急ぐ時ほど落ち着いて行動せよという戒めであって、決して「遅くてよい」という意味ではありません。自らの頭で考え、冷静にテキパキと仕事をこなすことが大切なのです。

リアクション思考・指示待ち人間のデメリット

リアクション思考をする人や指示待ち人間には、主に次のようなデメリットがあります。

(1)仕事が遅い

(2)応用が利かない(指示された内容を、ケースバイケースでアレンジできない)

(3)上司や先輩の貴重な時間を奪う

(4)「指示通りにしました」という責任感のない発言をしがち

(5)仕事の方向性がブレる(何のためにそれをするのか、必要性がわかっていない)

(6)スキルアップや人的成長が遅い

上記は総じて仕事ができない人の特徴に当てはまります。機転を利かせて行動するということは、仕事において非常に重要であることがおわかりになるかと思います。

誰かや何かのせいにする癖を改めましょう

リアクション思考をする人や指示待ち人間であることから抜け出すには、何よりもまず会社や上司、先輩など誰かや何かのせいにするのを止める必要があります。「●●のせいで」「●●がいけないから」などと言い訳をしている暇があるのであれば、どう行動すべきかを自分で考える方が得策だといえるでしょう。

指示の出し方が具体的だったり、指示を出しつつも若手や部下に自分で考えさせたりするのが上手な先輩や上司は少なからずいます。しかし、そうした優秀な方ばかりではありません。なぜなら、そういう仕事ができる人たちは多忙で、責任も大きいからです。指示を待っていてはスピード感を失ってしまうので、改善するには自助努力によって自分を変えるしかありません。“他人のせいにしているうちは成長はない”ことを知るべきなのです。

考えることを習慣にすることで期待できる変化

リアクション思考の方からは、「具体的な指示がないと、何をしてよいかわからない」という嘆きをよく耳にします。わからないなら、自分で考えることから始めましょう。指示待ち人間には、考えることを放棄している人が少なくありません。「できない」のではなく「しない」、つまり、怠惰なだけではないかと自問自答してみてください。

考える際のポイントは、客観的な視点に立つことです。なぜ、その仕事をやる必要があるのか、締め切りはいつなのか、期待されている結果は何なのか、成功させるためのファクターは何なのか、なぜあなたにそれが任されているのか、失敗した場合のリスクは何なのかなどを、一つひとつ書きだすのもよいでしょう。

考える癖は一朝一夕には身につきません。しかし、日々考えることを怠らなければ、考える範囲はどんどん広がり、他方では考えるスピードは大幅に短縮されていくでしょう。

できる人からいい面を吸収することが大切

自分で考えることが苦手なうちは、できる人のやっていることを真似ることが効果的です。他者と極力優劣をつけないように育った「ゆとり世代」ではそのような教育をされていないかもしれませんが、自他を比較することにはメリットがあります。比較の結果、優れているとわかれば、素直に真似るか、できる範囲で自分流にアレンジしましょう。

また、忙しい上司や先輩に気を使って、何も質問しないのもダメです。会社や組織では、質問しないことは「理解している」とみなされます。理解が不十分なら、すぐに質問すべきです。その結果、注意されるかもしれませんが、仕事が遅いことや遂行できないことに比べれば、大したことではありません。アクション思考への転換の第一歩は、できる人から率先して何かを吸収しようとする姿勢なのです。

2016/06/07 更新

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