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ビジネスにおける時間の概念を意識しよう

ビジネスにおける時間の概念を意識しよう

「Time is money(時は金なり)」という言葉があるように時間は非常に貴重であり、限られています。特に社会では集団行動が基本のため、今経過している時間は“自分のものだけではない”という認識を持ちましょう。周囲の人の時間を意識できないと「できない人」という印象を持たれます。

仕事において当たり前に守るべき時間・期限

止まることなく刻一刻と流れ続ける時間は誰にとっても平等であり、1日が24時間であることは動かしようがありません。時間は無限に存在するものではないため、それ故に貴重です。特に社会人は就業時間が決められており、限られた業務時間内で最大のパフォーマンスを発揮することが求められます。

そんな一分一秒もムダにはできない社会人ですが、時間を意識して行動できいない人もいます。その最たる例が遅刻です。電車遅延や体調不良など、やむを得ない事情は仕方がないですが、どこの会社でもどの現場でも必ず遅刻癖の人がいるのではないでしょうか? 遅刻は“百害あって一利なし”と表現できるほど、メリットはありません。一社会人として、“最低限遅刻なし”は徹底しましょう。

また、遅刻以外にも時間の概念としておさえておきたいのが納期です。社内外問わず、約束した指定の期限内に成果物を提出できないと、いっしょに仕事をしている人からの評価を下げてしまうことになります。せっかくいい物をつくり、いい仕事をしていても、納期を守れないとその価値は半減します。仕事をともにする人からの信頼を勝ち取るためにも“納期厳守”を意識しましょう。

遅刻や遅延でロスする関係者の時間

上記で遅刻や遅延については撲滅すべきと説明しましたが、では一体どんな実害をもたらすのでしょうか?「ちょっと遅れたくらいで何が問題なのか?」と考えていいたら、その考え方自体が大問題です。なぜならば“時間を自分の視点でしか捉えられていない”からです。

社会ではたった一人で完結する仕事はほとんどありません。社内外問わず関係者と連携し、協力しつつ業務を遂行していきます。そのため、遅れが生じるということは自分だけでなく、他人の時間も奪うということを意味します。自身の甘えや緩みなどによる軽率な行動が、広範囲に迷惑をかけるということを認識しましょう。

たとえば、10人で行う予定の会議にあなたが5分遅れたとしましょう。あなたの心の中では「たった5分遅れただけだから」と思うかもしれませんが、一人遅れることで会議の開始時間が後ろ倒しになったとしたら、ロスする時間は5分ではなく“5×10人の50分”ということになります。いっしょに働く人の時間を奪っていると考えると遅刻や遅延は罪深い行為です。

生産性向上を生む休止時間の有効活用

社会人にとって約束の時間を守ることは当然の義務ですが、仕事ができる人ほどムダな時間を使うことなく効率的に業務を行えているのではないでしょうか? よく「仕事が時間内に終わらない」という人がいますが、「時間がない」が口癖の人は終わりの時間を意識していないことが多いです。時間を際限なく使う意識でいると、いつまで経っても効率のよい仕事ができるようにならないでしょう。

繰り返しになりますが時間は限られたものです。仕事の場合は、指定時間で決められたカリキュラムをこなす学校の授業のように区切って仕事をすることは難しいです。目安の時間を常に意識することは大切ですが、時間よりも成果が重要なのはいうまでもありません。そのため、仕事を行うためにどのくらいの時間でどれだけ動けるかという“行動を管理すること”ことが大切です。

電車の移動時間や会議前の空き時間をどのように活用していますか? 仕事ができる人はそうした時間に先方へのメールの返信を済ませたり、商談内容を整理したり、会議の議題の項目を考えたりしています。いわゆるOFFモードに入りつつある休止時間を有効活用することで、生産性向上を実現できます。時間は非常に貴重ですが、誰にとって平等でもあります。そのため使い方の意識を変えることで、できる仕事量も同様に変化できるのです。

2020/07/01 更新

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