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病院を裏方でサポートする「医療事務」

2023/03/10
その他・専門

どんな病院でも受診前には必ず医療事務のスタッフと受付対応をしますが、今回は医療事務のお仕事について紹介したいと思います。昔と違って、病院もサービス業という意識を持つようになってきておりますので、患者さんと接する場面が多い医療事務のお仕事は、気遣いのできる明るく思いやりのある人が向いているでしょう。事務といっても患者さんの接客対応したり、医師や看護師などと連携しながら仕事をする医療事務は一般企業の事務とはどのような違いがあるのでしょうか。また、どんな特色があるかをみてみましょう。

 

医療事務の仕事内容とは

事務というと一般企業の事務処理を思い浮かべてしまいがちですが、病院の医療事務は受付・会計時に患者さんと接するので、対人スキルが求められます。また、医療費の計算は厚生労働省が定めた点数制によって計算するので、専門性が高い仕事ともいえます。受付・会計以外にも、クリニック等個人病院では診療内容をカルテにデータ入力したり、カルテを整理したり、必要によっては診療の簡単な準備・お手伝いをしたりします。また、入院設備のある病院だと患者さんや患者さんの家族との入退院や手術に係る受付・保険の対応があります。逆に総合病院のような大きなところでは、事務専門の医療事務員として患者さんとは一切関わらない職場もありますので、自分の適性を考えた上で勤務先を選ぶのが良いでしょう。

医療事務の資格と採用基準について

医療事務に就くにあたっては資格は必ずしも必要ではありませんが、資格を取った方が何かと有利であることはいうまでもありません。

資格の取り方は独学、学校、通信講座等さまざまですが、自分が受ける試験を運営する団体の講座を試験前に受講するのが一般的であるようです。

医療事務資格の学習ポイントは、

  • 1. 試験日を決め、学習スケジュールを立てる
  • 2. 医療専門用語、用語の漢字の読み方、用語の略語を覚える
  • 3. 診療点数早見表に慣れる

以上の3つを念頭にしておくとよいでしょう。

資格を取ると希望の病院に就職、転職に有利になるほか、資格手当が支給される場合もあります。また、即戦力として働けますし、職場での昇進や高いポジションも期待できるでしょう。

一方、病院側の採用基準としては次のような優先順位があるので、資格があるから大丈夫、という訳でもありません。

  • 1. 資格あり 病院での医療事務経験者
  • 2. 資格なし 病院での医療事務経験者
  • 3. 資格あり 診療所での経験者
  • 4. 資格なし 診療所での経験者
  • 5. 資格あり 実務経験なし

総合病院のような大きな病院での医療事務を希望される方は、まずは資格を取って小さい病院から経験を積んでステップアップする方法が確実かもしれません。

求められる総合的な事務能力とコミュニケーション力

医療事務はパソコン作業もあるため、エクセル、ワードといった基本的なパソコンスキルも必須となります。また、病院は当然ながら弱っている方や体調の悪い方が通う場所です。そうした健康状態の方と接して円滑なコミュニケーションが取れるかどうかは、人としての総合力が問われます。単に事務作業が速くて丁寧であるだけではなく、医療事務の仕事は人としての優しさを兼ね備えておく必要があります。

医療事務の仕事は一般事務と比較しても多岐にわたります。事務処理や受付業務、患者さん対応などがあるだけに総合力が問われる職種ですが、資格が比較的とりやすくフルタイムとしてではなくパートタイムがやりやすい職場であり、結婚・出産のブランクがあっても復職しやすい点は注目です。

少子高齢化が進む現代の日本にとって医療事務という仕事は今後ますます需要が高まっていく安定性もある専門職なので興味をお持ちの方はぜひ応募してみてはいかがでしょうか。

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2023/03/10 更新

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