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ピッキング・梱包・仕分け・検品を一手に担う「軽作業スタッフ」

2022/11/21
製造・倉庫・物流

ピッキング・梱包・仕分け・検品を一手に担う「軽作業スタッフ」

コロナ禍で「おうち時間」が改めて注目されたことから、流通業界は盛り上がりをみせています。流通の現場においてもIT化が進んでいる現代。しかし、技術革新が進む中でも物流においては機械に任せることのできない仕事も少なからず存在します。家電や家具、衣類、書籍など日用品が流通する工程において、市場を支えているのが軽作業スタッフです。ピッキング・梱包・仕分け・検品を一手に担う軽作業スタッフにはどのようなスキルや能力が求められるのでしょうか。

 

地味ながらも不可欠な軽作業スタッフ

軽作業スタッフの主な仕事内容は、商品のピッキング・梱包・仕分け・検品です。そのほとんどが倉庫や工場内での仕事となるため、直接顧客と接する機会はありません。そのため、軽作業スタッフは一見地味なイメージを持たれがちの職種ですが、顧客と商品、さらには消費者までをつなぐ役割があり、物流界においてなくてはならない存在と言えます。

仕事では主に食品や飲料、スポーツ用品、日用品などを扱います。軽作業と聞くと、軽い物を運ぶ、または比較的簡単な仕事を連想しがちですが、決して楽な仕事ではありません。実際の現場では体を動かし、ときには重い商品を運ぶなど体力が必要となります。また、長時間集中力をキープしながら作業を続けるスキルも必要です。

軽作業の仕事では、例えば、ネットで注文された商品を指定通りにピックアップし、商品にヒビや汚れ、糸のホツレやボタンの不備などがないかを注意深くチェックします。消費者は商品を手に取るまで期待に胸をふくまらせているため、梱包や仕分け、検品でミスがあってはなりません。軽作業スタッフは、五感を研ぎ澄まして検品や梱包を行うことで、消費者の期待に応える役割を担っているのです。

未経験OK。それでも優遇される資格保有者

軽作業スタッフには持久力と集中力が求められますが、特別な資格がなくてもキャリアをスタートさせることができます。実際に、”未経験OK”で募集をかけている企業も多数存在します。比較的繰り返し行う作業が大半なので、未経験でも問題なく働けることが魅力です。扱う商品ジャンルによって梱包・仕分け・検品方法などが異なるため、美容系やファッション、食品系などあらかじめ自分の好きなジャンルを絞っておくといいでしょう。

資格を取得しておく必要はありませんが、保有しておくと優遇されるケースもあります。その最たる例が「フォークリフト」の操作資格です。フォークリフトは、人の力で持ち上げられない重量の物を簡単に持ち運びする荷役自動車として、物流倉庫や空港で頻繁に使用されています。しかし、操縦を間違えると大きな事故につながる機械なだけに、操作免許がないと操縦はできません。そのため、フォークリフトの操作資格があれば現場で即戦力となり、採用の際に優遇されることになります。

また、倉庫内でうまく連携をとりながら仕事を進めるうえで、コミュニケーション力も求められます。メンバーや上司、先輩も集中しながら作業をしているため、質問するタイミングがつかめず、わからないまま作業を進めてしまうことがあるかもしれません。しかし、そのやり方が間違っている場合、その後ほかの作業に影響を及ぼしてしまう恐れがあります。そうならないためにも、タイミングを見計らい”聞く”コミュニケーション力が必要となります。

流通を陰で支えることが仕事のやりがい

地味な印象を持たれがちの軽作業スタッフですが、流通の現場できめ細かい梱包や仕分け、検品を行う上で不可欠な存在です。商品に欠陥がないかなど細部にまで目を配り、完璧な状態のまま消費者のもとに商品を届ける、という想いをもって作業に携われるため、流通を陰で支える仕事にやりがいが感じられます。

軽作業スタッフは、対面接客をする仕事よりも、もくもくと集中しながら作業を進めていくことが好きという人にもおすすめの職種です。”人の眼”が不可欠な流通の現場で、やりがいを感じながら仕事をする中で、自身の成長も感じられるでしょう。

 

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2022/11/21 更新

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