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ビジネスの御法度“知ったかぶり”の落とし穴

ビジネスの御法度“知ったかぶり”の落とし穴

どの集団にも適当に話を合わせて切り抜けようとする“知ったかぶり”をする人が少なからずいるようです。ただ、知ったかぶりは「百害あって一利なし」とはいい過ぎですが、周囲からあまりいい印象を得られないことは間違いありません。それは友人関係だけではなく、ビジネスシーンにおいても同様です。その場しのぎで正しい認識がなされないため、確認作業の発生などで仕事の正確性やスピードが落ちます。また、信頼関係が重要となる社会においては、知ったかぶりが重大なトラブルを招く要因にもなり得ます。それだけに今一度、ご自身の行動を振り返ってみましょう。

周囲から信頼を失いやすい“知ったかぶり”

知ったかぶりとは、本来は知らないことを知っていると偽ることなので、端的にいって「嘘」をついていると同義です。人と人との付き合いにおいて嘘をつくということは、互いの信頼関係を壊す要因となり得ます。ビジネスシーンにおいては、単に信頼関係が壊れるだけではなく、知っているという前提で仕事が進行することで、後々大きなトラブルを招くリスクの増大にもつながるのです。

トラブルの内容が会社内や現場内だけのことであればまだ挽回の余地はありますが、お客様に知ったかぶりをしてしまうと、個人だけではなく、会社全体の信頼を失うことにもつながります。知ったかぶりしてしまうよりかは、物事について知らないことで恥をかく方が幾分ましです。自身が組織の一員であることを肝に銘じ、自分にもお客様にも誠実な対応を心がけるようにしましょう。

ビジネスシーンでは、さまざまな業界やトレンドに関する知識を身につけることが常に求められます。そのため、日々学ぶことが必要であり、知らない知識が出てくることも日常茶飯事です。ただ、そうした場面に出くわした際に知ったかぶりをするか、あるいは「まったく知りませんでした。勉強になります」という姿勢を見せるのではどちらが好感を持てるでしょうか。後者であることはいうまでもありません。

知ったかぶりをする人の心理状態とは

知ったかぶりをしてしまう多くの人は、それが良いことだと思っているわけではありません。心のどこかではちょっとした罪悪感を覚えているはずです。では、悪いことだと知りながらも知ったかぶりをしてしまう心理とは一体、どういったものなのでしょうか。主に以下の2つの要因があります。

1.自分を大きく見せたい

プライドが高く、自分は何でも知っていることをアピールするために知ったかぶりをします。これは特にビジネスシーンにおいては、それを知らないということで周囲から「仕事ができない奴」と思われたくないといった心理も働いているようです。

2.自分に自信がない

常に自分に自信がないため、周りに必死についていくためについ知ったかぶりをします。周りの話に入れないことで、孤立してしまうことを極端に恐れるといった心理からそうした行動を起こしてしまうパターンです。

1と2は一見すると、まったく逆の心理のように思えますが、周囲からの評価を過度に気にしてしまっているという点に関しては共通しています。会社内や現場内で自身の評価を落とすことは誰もが恐れていますが、冒頭でも触れたように知ったかぶりはその場しのぎでしかありません。嘘がばれた場合のリスクを背負わないためにも、常に正直でいることが大切なのです。

「知らない」を「知りたい」に変えることが大切

ついさっき聞いたこと、教わったことをきちんと認識できていない場合は問題ですが、初めて聞くこと、教わったことがないことを知らないのは当たり前のことです。もちろん仕事関連で勉強不足のために知らなかったというケースもあるはずで、「知らないということが恥ずかしくていえなかった」という経験を多くの方が一度は通ってきた道ではないでしょうか。そうした場面に遭遇した際は、自身の振る舞いを振り返ってみましょう。そして、知ったかぶりをしようとする自分にブレーキをかけてください。

また、知らないという状態は自分の可能性を広げるチャンスでもあります。若手社員で想像してみてください。知らない領域を率先して学ぼうとする姿勢は、客観的に見ても好感が持てるかと思います。自分で調べたり、先輩にアドバイスを受けたりする様子を見ると「頑張っている」という印象を持つはずです。

つまり、「知らない」を「知りたい」に置き換えるだけで、相手が受ける印象が大きく変わるのです。知ったかぶりをしても決して良いことはありません。そうするくらいなら、自分の無知を認めて学ぶ姿勢を見せることが、社会人としての正しい姿勢なのではないでしょうか。

2016/09/06 更新

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