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常に意識すべき業務における目的(ゴール)

常に意識すべき業務における目的(ゴール)

「自分は何のために仕事をしているのだろう」と業務において迷いや悩みが生じることもあるでしょう。それは漠然と仕事をしていることが一つの要因として挙げられます。仕事で成功を収めるためには、常に目的(ゴール)を意識することが大切です。

指示されたことをこなすだけが仕事ではありません

「追われる仕事ではなく“追う仕事”を」で紹介しましたが、仕事を楽しむコツの一つは“追う仕事”をすることです。仕事は指示されたことを忠実にこなすことだけがすべてではありません。業務について主体的に考え、自身のアイデアを実践することに楽しみがあるといえるでしょう。

そして、 “追う仕事”を行ううえで重要なのは、「目的意識」を持つことです。自分の業務が「何で」「何のために」行われているか理解しているのと、そうでないのとでは仕事と向き合う際の意識が違います。指示されたことを着実にこなすことは重要ですが、同時に行っている業務の意味や目的を理解できれば、仕事に取り組むための視野が2倍も3倍も広くなります。

新人の際は「指示したことしかやらない」と先輩や上司から怒られることもありますが、“できないから”怒っているのではなく、“考えていないから”怒っているのです。目的意識を持つことで自ずと「何で」「何のために」を考えるようになります。そうすることで周囲から考えて仕事をしているという印象を持たれるようになります。

前工程・後工程をイメージすることで広がる視野

仕事に対して目的意識を持って対応することで、自ずと次に自身の行っている業務の前後の工程が気になるはずです。指示された目の前にある業務だけでなく、事業としてどのようなゴールに向かっていて、今はどの地点にいるかにまで興味の範囲が及ぶようになります。

仕事は「前工程→自工程→後工程」という流れで進行します。自身の業務だけで完結する仕事は珍しいため、自分たちの前工程でどんな作業が発生していて、どのような苦労があるか理解することで、他のメンバーの仕事領域をカバーすることができます。また、後工程を把握していることで、迷惑のかからない対応を先回りして考えることができます。

自身の前後の作業者が何を考え、何を求めているか認識することは、社内満足度の高い対応ができるようになります。社内のニーズに応えることができると、全体の生産性を高めることに貢献でき、さらに大きくいえば社会貢献にも役立つこともできます。目的意識を持つことから考えを派生させることで仕事の視野を大きく広げることも可能だといえます。

視野が広がることで見えてくる次なる目的意識

目的意識を持ち、他人の業務が見えることで視野が広がります。視野が広がるとその先に何が待っているかを想起するようになります。そして最終的には“仕事における見えている景色”が変わることで新たな達成意欲が生まれ、次なる目的意識が芽生えます。

より高みに設定した目的意識を持つと、広範囲の業務に携わることになり、多くの人と関わるようになります。一つの目的意識を持って取り組むことは仕事の幅が広がり、業務領域を広げることで自身の幅も人とのつながりもより大きくなります。

目の前の業務に追われてばかりいると、仕事全体を見ることはできません。急に広い視野を手に入れることはできないので、まずはやるべきことに目的意識を持つことが大切です。一つひとつの課題をクリアし視野を広げ、より高い目標を掲げることで、気づかぬうちに人としての成長も遂げていることでしょう。

2020/06/24 更新

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