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ミッションの確立で目指すプレーヤーからの飛躍

ミッションの確立で目指すプレーヤーからの飛躍

社会人としての経験を積むにつれて、チーム、プロジェクト、部署など任される仕事の領域がどんどん広くなり、責任ある立場に昇格する人もいるでしょう。ただし、より広い視野を持つべき立場になると、プレーヤー時と同じ視点で仕事をしていては成功を望めない場合もあります。周囲を巻き込んでメンバー間や組織全体で大きな仕事を成功させ、プレーヤーから管理職の立場へと飛躍を遂げるためには、まず組織としてのミッションを確立することが不可欠です。

組織を統率するうえで重要なミッションの確立

多くの人はまずプレーヤーとしてキャリアをスタートさせますが、実績を積んだ結果、プロジェクトのリーダーや部署のマネジャーなど組織をまとめる立場になるでしょう。しかし、社会ではリーダー、マネジャーとしての働き方を一から教育を受けている人ばかりではなく、手探り状態で現場の指揮を執っている管理職の人もすくなくありません。そのため、責任ある立場に就いてもプレーヤーとしての意識が抜けきらず、非効率的な仕事の進め方をしてしまう、組織をうまくまとめることができないといった壁にぶつかることがあります。 リーダー、マネジャーには組織全体を広い視野でとらえてコントロールする力が求められます。そこで必須となるのが、「ミッションを確立すること」です。ミッションの確立とはつまり、チームやプロジェクト、部署として目指したい目標をあらかじめ定めてそれを全体で共有することで、組織における自身の役割を明確にする意味があります。 組織としてのミッションがきちんと定義されていれば、たとえ各々のプレーヤーが仕事の中で方向性を見失ってしまったとしても、そこに立ち返って「今何をすべきか」を確認できます。その結果、組織として足並みをそろえることができ、リーダー、マネジャーはしっかりとメンバーを束ねてリードすることが期待できるのです。

状況を整理して体系化する「ミッションコーン」

ミッションコーン しかし、単に聞こえのよい言葉をミッションとして掲げてもチームの行動指針にはなり得ません。組織の軸となるようなミッションを考えたいのであれば、ぜひ「ミッションコーン」と呼ばれるフレームワークを活用してみましょう。ミッションコーンとは、現在の強みや実績である「エビデンス」、エビデンスに支えられて提供できる価値である「ベネフィット(機能的と感情的の2つ)」、ベネフィットに支えられて最終的に目指したい姿である「ミッション」の3層からなるピラミッド型の概念図です。 ミッションコーン作成の際は、すべてのベースとなるエビデンスを挙げるところからスタートしましょう。組織としての強みや過去の実績を洗い出し、その中でも客観的・具体的な事実をエビデンスとして設定してください。次に、このエビデンスに支えられて提供できる価値である「ベネフィット」を明確にします。ベネフィットは「機能的ベネフィット」と「感情的ベネフィット」の2つからなります。機能的ベネフィットは、組織が実利として提供できる価値。感情的ベネフィットは、心理的なメリットのことを指します。 たとえば、ブランドバッグの販売事業を行っている会社の場合、消費者に提供できる機能的ベネフィットは「荷物を持ち運べること」。一方、感情的ベネフィットは「ちょっぴりいい気分になれること」などをイメージするとわかりやすいでしょう。エビデンスによって提供できるベネフィットが明確になったら、「そのベネフィットを提供できている状態」を一言で表すとどういったものになるかを考えます。ここで言語化したものが、最終目的である「ミッション」です。

不確実性が大きい時代にこそミッションの策定を

現代社会は常に変化が大きく、先を予測するのが困難な不確実性の高い時代と言われています。そんな時代だからこそ、明確なミッションを定めることがますます重要になるのです。ミッションはメンバーが方向性に迷ったときの指針であり、激しい環境変化の中でも組織としてのアイデンティティを保つための軸であり、苦境を乗り越えるためのエネルギーの源でもあります。また、ミッションを確立することで、数多の課題の中でどれが取り組むべき本質的な課題であるかも明確になるでしょう。 組織を統率するリーダー、マネジャーとして認められるには、会社に貢献できるような成果を上げることが何より大切です。そのためには明確なミッションを描いてメンバーと共有し、組織をうまくコントロールすることが不可欠。単なるプレーヤーを脱却し、リーダー、マネジャーとして躍進したい方は、まず組織としてのミッションを確立することからスタートしましょう。

2018/05/01 更新

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