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意識高い系を卒業し、意識の高い人になる方法とは

ネットを中心に何かと槍玉にあげられることの多い「意識高い系」の人々。高みを目指して自己啓発などに勤しんではいますが、何かと批判の対象になってしまうのはなぜでしょうか。そして、尊敬の眼差しを集める「意識の高い人」とは何が決定的に違うのでしょうか。気持ちばかりが先行しがちの「意識高い系」に留まることなく、行動に責任と自覚のある「意識の高い人」になるための方法を紹介します。

何かと気になる“意識高い系の人の勘違い”

近年、ネットを中心に各方面で使われている「意識高い系」といわれる言葉。自身の目標を高く保ち、頑張ろうとする姿勢には好感が持てますが、意識ばかりが先行してしまうと周囲の評判を落とすことにもつながりかねません。自慢めいた話が多い人は周囲から疎まれる傾向があり、「意識高い系」の人はその傾向が顕著です。また、FacebookなどのSNSの利用においても、投稿内容が“過度の自己アピール”と捉えられてしまうことも珍しくありません。そうした行動を繰り返していると次第に印象が悪くなってしまうものです。

自分を成長させるために常に意識を高く持つことは大切なことですが、アピールだけに終始してしまうと「行動が伴わない人」として見られてしまいます。実際に仕事で成果をあげたり、ボランティアなど世の中に役立つ行動を行えていたりすればいいのですが、意識高い系に終始する人は具体的な行動に移せていない傾向があります。自己アピールばかりが目立ってしまうため、周囲には「勘違いをしている」というよくない印象を与えてしまうのです。

たとえば、自己啓発本などで得た知識を自身が考案したかのように自慢げに語ったり、有名企業や芸能人の友だちとのつながりを過度にアピールしたりするなどの行動がありがちなパターンだといえます。相手の様子をうかがうことなく、身の丈にあった行動ができない点が「意識高い系」に共通する特徴です。「意識が高い人」の表面的な部分を真似することで、自身を大きく見せようとする振る舞いも批判の対象になりやすいので注意しましょう。

意識高い系と意識の高い人の違い

2016年6月、オウチーノ総研が発表した「『意識』に関するアンケート調査」の中で「自己アピールが強い」「寝ていない・忙しいアピールをする」「スタバでMacBook」などが「意識高い系」と呼ばれる人の特徴として挙げられています。ただ、それらは「意識の高い人」の特徴としてはほとんど挙げられていないのが注目すべきポイントとなります。つまり、「意識高い系」の人のように表面的な部分ばかり気にして格好をつけているだけでは、「意識の高い人」と同様に振る舞うことはできないのです。

「意識の高い人」の特徴として挙がっているのは「知識の幅が広い」「夢や目標を持っている」「仕事に一生懸命」などがあります。つまり、表面的な部分ではなく内面の素晴らしさが周囲に伝わると、意識の高い人だと認めてもらえることがわかります。また、意識が高い人は利他的なメンタリティを持ち合わせていることが多く、自分のことよりも周囲への配慮にベクトルが向いている点が好感を得られるポイントといえるでしょう。

一方で「意識高い系の人」は自己アピールが強く、総じて自己中心的な思考に留まってしまう傾向にあります。「意識高い系の人」と「意識の高い人」の大きな違いは、口にしたこと、思ったことを実際に行動に移すか移さないかです。自己アピールが強くても実際に行動し、結果を出しているのであればそれほど批判を浴びることはありません。つまり成果が出ていないのにアピールだけをしていても、周囲には認めてもらえないのです。

意識高い系の人が意識の高い人になるためにやるべきこと

意識の高い人の「自分を高めること」は、会社の利益はもちろん、社会に対して貢献したいという意識に基づいたものだといえるでしょう。高く設定されたその意識が「どこに誰に向いているのか」によって、周囲の反応も変わってきます。意識の高さがあくまでも自分自身の満足のみに向けられていては、“真の意味での社会貢献”は果たすことができないのです。

ご自身の行動を振り返ってみて、“意識高い系の人の行動”になっていたかも? と反省するならば、まず失敗を恐れずに口にしたことを実際に行動に移してみましょう。それだけで「口だけ」と周囲から批判されることもなくなり、発言に伴った行動を示せるようになるでしょう。

「意識高い系の人」と「意識の高い人」の間の溝は、優先順位を変えることで埋まるでしょう。たとえ自分が目立たなくとも、広く社会や組織全体のために尽くすという意識を持てれば、そのマインドは周囲から大いに評価されるでしょう。仕事においてもきちんと結果を出せる、意識の高い人になりたいのであれば、まずは自分の行動を振り返ってみてください。独りよがりの自分のための行動を取ってはいませんか。まずは行動に対する優先順位を自分から他者に変えることを意識してみましょう。

2020/12/02 更新

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