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成功をつかむための指標“ベンチマーク”とは

成功をつかむための指標“ベンチマーク”とは

“ベンチマーク”という言葉をご存知でしょうか? なかなか聞き慣れない人も多いかもしれませんが、ビジネスで成功するうえで重要な考え方の一つです。どの分野でも成果をあげるためには、ある程度の基準や目標を正確に定めることが重要ですが、その際に指標とすべきなのがベンチマークなのです。

まずはベンチマーク・ベンチマーキングを知ろう

「ベンチマーク」という言葉を初めて耳にする方もいるかもしれません。「指標・基準」という意味を持つこの言葉は、投資信託、マーケティング、IT関連、測量、自動車とさまざまな分野で使われています。そして、自社が属する業界にこだわらず、経営手法、プラクティス、工程に関するアイデアを広く探し出すアプローチを「ベンチマーキング」といいます。今回のコラムでは、目標値設定の指標としてベンチマークを用いたことを想定した内容をご紹介します。

ベンチマークは経営管理するための指標であり、多くの企業においてその考え方が用いられています。他社の優れた経営方法やマーケティング戦略などと自社のやり方や手法との違いを比較・分析し、その内容に基づいて自社の経営や営業戦略などを改善していきます。つまり簡単に説明するとベンチマークすること(ベンチマーキング)とは他社を模倣し、事業におけるよりよい改善策を見つけることなのです。

上記のように経営の視点だけで見ると“小難しい印象”を受けがちですが、シンプルに考えればビジネスマンの働き方にも応用できます。つまり、具体的で優れた事例を分析して現行の業務の問題点を把握し、業績上げている部署や人材と比較しながら業務効率の改善を継続的に行うことを意味します。課題解決を図りつつ、よりよい業務の遂行を目指していくこと――それが「ベンチマーキング」なのです。

ベンチマーキングを行うことのメリット

では実際にベンチマーキングを行うことで、どのようなメリットがあるのでしょうか? ベンチマークを明確にしたうえで仕事をすることで、結果を出すことが大前提の社会人にとって不可欠ともいえる「優位性の模倣」「既成概念の打破」「プロセスの評価」という3つの要素を身につけることができます。

メリット1.優位性のあるやり方や方針を模倣できる

社会では常にたくさんの厳しい競争下にあります。そのため、業績を上げたり、ビジネスマンとして活躍を果たしたりするためには競争上の優位性を確保することが大切です。常に競合や業界No.1の企業、業績を上げている他部署に目を向けることによって、ベストなやり方や業務方針を学ぶことができ、さらに改善案についても考察できます。

メリット2.既成概念を打ち破る考え方ができる

ベンチマーキングは業界や職種の枠を超えてベストの手法を学ぶものであり、自分たちでは考えつかなかった方法を知るのに最適といえます。業界の通念ではまったく考えられていなかったことを、類似のプロセスで全く違った手法を参考にすることで、既成概念を打ち破れるのです。

メリット3. 比較分析で自社のプロセスを冷静に評価できる

競合やベストプラクティスの企業のプロセスと自社のプロセスを比較してみると、何がどう違っていて、最終的にどのような結果の差がでているのかが明確になります。「自社が結果を出せなかった事業で、なぜ他社では結果を出せているのか?」という疑問を検証して、ウィークポイントや改善が必要な点を洗い出すことで、行ってきたプロセスについて俯瞰的に振り返ることができます。

このようにベンチマーキングの実施によって、仕事へのアプローチの仕方を変えられます。仕事で成果がなかなか出ずに伸び悩んでいる方は“成功を収めている他者”をベンチマークに設定し、「優位性の模倣」「既成概念の打破」「プロセスの評価」を行ってみましょう。ビジネスにおける視界が一気に広がるかもしれません。

ベンチマーキングを実践する際の手順

【1】計画する

1 競合や他部署などからベンチマークの対象の候補を挙げる

2 候補の中から、最適な指標を見極める

3 比較分析を行う基準を設定する

【2】情報収集・ 分析する

1 情報収集により、現状のギャップを抽出する

2 ギャップの原因を分析して明確にする

【3】統合・ 目標設定する

1 分析結果を出して、現状について考察する

2 ベンチマーキングにおける特定の目標を掲げる

【4】実施する

1 ギャップを埋めるための施策を展開する

2 実施したことでどのような変化があったかを検証する

上記のように体系的に取り組むことによって、円滑に情報を整理しつつベンチマーキングを行えます。実施までの一通りの流れを終えたら、検証結果に基づいてさらなる業務効率について再計画してみましょう。指標を持って業務に取り組むことによって、パフォーマンスにどのような変化が生じたのかを分析し、さらなる業務効率向上につなげていくことがベンチマーキングにおいてもっとも重要なことです。

2016/04/29 更新

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