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盲点になりがちな“匂いの身だしなみ”

社会人としての態度や身だしなみについては、多くの人があらゆる過程で教育を受けてきているはずですが、相手に与える印象の一つとして“匂い”に気を配ることを忘れてはいませんか? 自身の匂いについてはなかなか気づきにくいものですが、体臭や口臭、きつすぎる香水、不衛生な衣服の匂いなどは相手に不快な印象を与える可能性が大です。特に取引先など社外の人と会う際には、匂いの身だしなみにも十分に注意を払うようにしましょう。

身だしなみは見た目だけではなく匂いにも注意

社会人として仕事をする以上、常に清潔感のある身だしなみをすることは最低限のマナーであるといえます。社内外にかかわらず相手に不快感を与えてしまう身だしなみでいることは、仕事で成果をあげる以前の問題です。周囲から仕事に取り組む姿勢を疑われてしまうと、仕事ができる・できないにかかわらず、低調な評価に終わってしまう可能性があります。

そして「身だしなみ」は、服装や髪型など第一印象で目につくものだけではありません。体臭や口臭、香水などの匂いも身だしなみの重要な要素の一つといえます。どんなに清潔感がある見た目だったとしても、匂いに無頓着であったり、逆に匂いを気にし過ぎて香水をつけすぎたりするようでは、やはり相手に不快感を与えてしまいます。

自分の匂いは自分では認識しにくいものですが、服装の乱れなどと違って周囲の人が指摘してくれるケースもほとんどありません。したがって、そのことを肝に銘じたうえで、ご自身の匂いに関しては自らが気を配る必要があります。特に口臭や体臭などにの匂いに関しては、意識してケアを行えているかどうかで相手の印象が大きく変わるといっても過言ではないのです。

相手に不快感を与える匂い一覧

相手に不快感を与える匂いは、洗濯をあまりしていない服や香水のつけすぎなど、朝の時点から匂いが気になるものと、汗をかいたことによる体臭や昼食後の口臭など途中から臭くなるものと大きく2つに分けられます。その2つの分類をさらに細かくみると下記のようになります。

相手に不快を与える匂い

1.朝の時点から匂いが気になるもの

2.一日の中で臭くなるもの

・スーツ、ワイシャツ、ブラウスなどを洗濯、クリーニングしていないことによる匂い
・風呂に入らないことによる体臭
・香水のつけすぎ

・昼食後の口臭
・外回りなどから帰ってきた後の汗による体臭
・整髪料と汗が混ざった匂い
・足、靴の匂い

匂いには体質や不衛生にしているなど、もとになる原因が必ずあります。自分で日常的にケアできることから病院で治療してもらう必要があるものまで匂いのもとは多種多様ですが、デリケートな問題でもあるため、気軽に指摘できるようなものではありません。だからこそ、自分が匂いを発している可能性についてしっかりと認識し、ケアや対策を怠らないことが重要となります。

匂いに対するケアをしているかがポイント

では実際に匂いに対するケアはどんなことから始めればいいのでしょうか? 衣類においては、こまめな洗濯はもちろんですが、乾燥をしっかりさせないとかえって菌が繁殖し悪臭のもとになる場合があります。梅雨時など湿気が多い時期はまとめてクリーニングに出すことをおすすめします。また、スーツなどは脱いだ後すぐにクローゼットにしまわず、消臭スプレーなどを噴霧させて殺菌処置を施し、しっかり乾いてから収納するようにします。

靴は帰宅したらまず消臭スプレーを噴霧し、その後に乾燥させることが必要です。そのほか消臭シートをいれたり、携帯用の消臭スプレーを会社に置いたりするなどの対策を講じましょう。汗に関しては特に男性の場合、タオルでこまめにふき取ること、そして必ず下着を着用し、汗を多めにかく夏場などの場合は下着の替えを持ち歩くようにしましょう。ほかにも、朝しっかりとシャワーをしてから出社するなどできるだけ香水などに頼らないようにすることがポイントです。

人間なので、多少の匂いがするのは仕方のないこと。ただ、まったく匂いに対して無頓着であったとしたら、それは社会人としては失格といえるでしょう。腋臭や内臓疾患などによる口臭など病院での治療が必要な匂いに関しては、日頃のケアで改善が見込めます。まずはきちんと匂い対策を実践することが大切です。接客業など人と接する職業においては、体質的な匂いに対しても、手術によって改善することも検討すべきかもしれません。

2020/12/11 更新

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