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よりよい仕事をするための情報収集

よりよい仕事をするための情報収集

情報収集というと、何か知識やアイデアが必要になった際に「書籍やインターネットなどを使い情報を集めること」をイメージされるかと思います。しかし、よりよい仕事をするためには、情報が必要なとき以外でも常に新しい情報に対してアンテナを立てておくことは重要です。有益な情報を知っているか否かは、仕事の成果に直接的に紐づくこともあります。正しい情報を入手し活用できる術を身につけることは社会人の基本でもあるので、常日頃から情報収集を意識することは大切です。

ビジネスにおいて重要となる情報収集

社会人においてどれだけ豊富で正確な情報を持っているかは、ビジネスの成否を分けるといっても過言ではありません。たとえばとある営業マンが取引先で何か質問を受けた時に、一旦、持ち帰って調べてからあらためて連絡するのではなく、その場で即答することによりビジネスチャンスが広がります。仕事における“スピード感”はかなり重要なため、常に情報を収集し、いざという時に活用できるようにしておくようにしましょう。

また、新しい発想やアイデアを捻出する際にも、情報収集が役に立ちます。ビジネスシーンで使えるアイデアは、既存の情報と新規の情報を掛け合わせたものから生まれることが多く、今までにない発想の創出につながります。主婦の知恵が爆発的なヒット商品を生むのも、この原理が当てはまります。日常の生活で不自由に感じる点や満足できない点にちょっとした主婦ならではの閃きやアイデアを加えることで、これまでにない思いもよらない商品が完成するのです。

このように常日頃から情報収集に勤しんでいれば、何かの企画が必要になった際に引き出しを多く持つことができます。発想が豊かな人は常に色々な分野に“知識のアンテナ”を張り巡らせており、プラスの知識を組み合わせることで、今までにないアイデアを生み出します。これは優秀な人のみがなし得ることではなく、誰にでもできる“頭の活用法”です。大切なことは新しい情報に対し敏感であることです。

情報はただ集めればいいというものではない

社会で活躍するために情報収集は重要ですが、その方法は1つではありません。書籍や新聞から情報を集める方もいれば、インターネットを活用する方もいます。またインターネットで収集した情報を書籍などで確かめるといった複合的な手段を取っている方もいます。

ただ、どういった方法であれ、情報は単に集めればいいというわけではありません。情報収集の本質的な部分は、「有益な情報を集め、いかに活用するか」ということです。基本的には自分の仕事に関わる情報を中心に集めることになりますが、それだけでは基礎的な知識を得るだけで取引先などからの多様な要望に応えることが難しい場合もあります。

ポイントは自分の仕事に関わる情報に加え、一般的な社会、経済状況、そして取引先で話題にできるトピックスを用意しておくことです。取引先の情報をしっかり把握しておいたうえで、さらに最近の流行などの雑談を挟むことができる営業マンは“できる”印象を持たれやすくなるでしょう。知識の活用法までをイメージして情報収集をすれば、状況に応じた対応や提案が可能になります。こうした商談経験を重ねることで“刺さった提案パターン”“刺さらなかった提案パターン”をストックしておけば、別の企業に提案する際にも役立ちます。

情報を取捨選択してビジネスに活かそう

インターネットの普及により、現在、世の中に流通している情報量は人が記憶できる量をはるかに超えています。その中から自分にとって必要な情報だけを収集することは決して簡単なことではありません。最初のうちは、どうしても必要な情報と不必要な情報が交ざり混乱することもあるでしょう。ポイントはそこから必要な情報を取捨選択するための判断基準を決めること、そして不必要な情報を認識することです。

情報の取捨選択はビジネスを効率的に行ううえで重要なポイントになります。競合他社の提案と差をつけるためにも、“鮮度の高い活きた情報”を提供することを心がけましょう。時間は刻一刻と流れるだけに、情報も常に古くなってきます。今ある情報を絶対視することなく、常にその情報が使えるかどうかの判断をするフィルターにかけることを徹底しましょう。

ビジネスを成功させるうえでスピード感は重要です。仕事で必要になってから色々と調べるのではなく、常に情報を収集し、適切なタイミングで必要なものだけを抜き出して活用できるようにしましょう。人間の記憶には限りがあるので、情報の取捨選択をしっかりと行い、ビジネスの強力な武器として活用することを意識しましょう。

2020/09/28 更新

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