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相手への理解が埋めるジェネレーションギャップ

相手への理解が埋めるジェネレーションギャップ

世代によって物事の考え方や認識において違いが生じる「ジェネレーションギャップ」。特に創業何十年も続く大きな会社であれば、新入社員とベテラン社員の年齢差が離れているケースが多いだけに世代間の隔たりが生じてしまいがちです。そのため、世代に差がある場合こそ、積極的にコミュニケーションを取るべきだといえます。近年、ジェネレーションギャップを言い訳に年の差が離れた相手への理解を怠る人が多く見受けられます。そうしたコミュニケーション不足が、ビジネスに悪影響を与えるケースも珍しくありません。

コミュニケーションロスの言い訳にはならない

大手インターネット調査会社が、2012年に行った新社会人の意識調査の結果によると、「先輩、上司に対してジェネレーションギャップを感じるか」という問いに約半数の49%が「感じる」と回答しています。そして、どんな時にそう感じるかという問いで、もっとも多かった回答は「“平成生まれ”“ゆとり世代”などと自分たちとの世代と一線を引かれたとき」という内容でした。

これはある意味、ベテラン社員が新入社員に対して勝手に世代に関するイメージを持ってしまい、密なコミュニケーションを取らず相手を理解することを怠った結果だといえます。時代によって環境が異なるため、世代間で違いがあることはむしろ当然のこと。ただ、その違いを大げさにピックアップし、自分たちの世代と比較されることに若い世代は居心地の悪さを感じているようです。

新入社員が若く未熟であることは当たり前のことであり、上司や先輩はその点を考慮したうえで相手を理解しようと努力することが求められます。ベテラン社員も新入社員の時は何かと上の世代と比較されることに嫌気が差していたのではないでしょうか? 同じことを若い世代にしてはいけません。こうしたお互いの理解不足は、ジェネレーションギャップを言い訳にした“コミュニケーションロス”によって生じています。相互理解が得られないことは、ベテラン社員、新入社員どちらにとっても不幸な結果だといえるのです。

相手への興味・理解を深めることが大切

前述した調査で「“平成生まれ”“ゆとり世代”などと自分たちとの世代と一線を引かれたとき」以外の回答で多かったのは、「好きな芸能人やアイドル、昔のドラマやアニメの話題になったとき」、「カラオケで懐メロなど知らない曲を聞いたり、昔の音楽の話題になったりしたとき」となっています。これは考え方や好みによるギャップというよりは、単に生まれた年代が異なることによって生じるギャップです。

考え方や好みの違いによるギャップを埋めるのは簡単なことではありません。ある程度の時間をかけてお互いに歩み寄る姿勢を見せることが必要になるでしょう。しかし、生まれた年代が異なることによるギャップであれば、その年代のことを知ろうとするだけで相手への理解度が変わってきます。つまり、相手が“自分とは違う人間”であると考えて距離を置いてしまうと、わかり合えるものもわかり合えなくなってしまいます。

したがって重要なのは、相手への興味・理解を深めることです。実際にカラオケで古い世代の曲を知っている新入社員がベテラン社員に好かれたり、若者文化に興味のある上司が新入社員から「話しやすい」と好評だったりするケースは珍しくありません。詰まるところ、単に相手の考えや興味を尊重せずに自分たちの考えを押しつけてしまうことが、年代が異なる方に対して不快感を与えることにつながるのです。

ジェネレーションギャップをポジティブに

ジェネレーションギャップは少なからず世代が違えば起こりうるもの。それを認識したうえで、相手に対して思いやりをもって接することが大切です。その第一歩としては、世代を問わず共通する話題を見つけることが1つの手だといえます。たとえば「釣り」という共通の趣味があれば、お互いが20歳と60歳であっても何の問題もなくコミュニケーションを取ることができるはずです。そこに世代による壁は存在しません。

重要なことは、お互いに釣りが趣味だという“共通項があること”に気づくことです。そのためには相手としっかりとコミュニケーションを取り、相手を理解しようと積極的に話しかける姿勢が重要になります。世代が違うからとコミュニケーションを拒否してしまえば、そこから新しい気づきが生まれることは決してありません。むしろ世代が違うからこその新しいアイデア、古き良き慣習を互いに学ぶこともできなくなってしまいます。

ジェネレーションギャップに関してネガティブに捉えてしまうと、そのまま相手に対して壁をつくってしまうだけです。むしろ世代間の違いを逆手にとってポジティブに捉えることができれば、新しいコミュニケーションが広がりを見せるのではないでしょうか。その第一歩として、まずは相手を思いやり、尊重することが大切です。そうすれば自ずと相手への興味や理解が深まり、共通の話題が見つかるのではないでしょうか。

2016/08/02 更新

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