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相手への理解が埋めるジェネレーションギャップ

相手への理解が埋めるジェネレーションギャップ

世代によって物事の考え方や認識において違いが生じる「ジェネレーションギャップ」。特に創業何十年も続く大きな会社であれば、新入社員とベテラン社員の年齢差が離れていることが多いので世代間の隔たりが生じてしまいがちです。そのため、世代に差がある場合こそ、積極的にコミュニケーションを取るべきだといえます。

近年、ジェネレーションギャップを言い訳に年の差が離れた相手への理解を怠る人が多く見受けられます。そうしたコミュニケーション不足が、ビジネスに悪影響を与える場合もあります。

コミュニケーションロスの言い訳にはならない

新入社員が若く未熟であることは当たり前のことであり、上司や先輩はその点を考慮したうえで相手を理解しようと努力することが求められます。ベテラン社員も新入社員の時は何かと上の世代と比較されることに嫌気が差していたのではないでしょうか? 同じことを若い世代にしてはいけません。こうしたお互いの理解不足は、ジェネレーションギャップを言い訳にした“コミュニケーションロス”によって生じています。相互理解が得られないことは、ベテラン社員、新入社員どちらにとっても不幸な結果だといえるのです。

相手への興味・理解を深めることが大切

考え方や好みの違いによるギャップを埋めるのは簡単なことではありません。ある程度の時間をかけてお互いに歩み寄る姿勢を見せることが必要です。しかし、生まれた年代が異なることによるギャップであれば、その年代のことを知ろうとするだけで相手への理解度が変わります。つまり、相手が“自分とは違う人間”であると考えて距離を置いてしまうと、わかり合えるものもわかり合えなくなってしまいます。

重要なのは、相手への興味・理解を深めることです。実際にカラオケで古い世代の曲を知っている新入社員がベテラン社員に好かれたり、若者文化に興味のある上司が新入社員から「話しやすい」と好評だったりすることもあります。詰まるところ、単に相手の考えや興味を尊重せずに自分たちの考えを押しつけてしまうことが、年代が異なる方に対して不快感を与えることにつながります。

ジェネレーションギャップをポジティブに

ジェネレーションギャップは少なからず世代が違えば起こりうるものです。それを認識したうえで、相手に対して思いやりをもち接することが大切です。その第一歩として、世代を問わず共通する話題を見つけることが1つの手です。たとえば「釣り」という共通の趣味があれば、お互いが20歳と60歳であっても何の問題もなくコミュニケーションを取ることができるはずです。そこに世代による壁は存在しません。

重要なことは、お互いに釣りが趣味だという“共通項があること”に気づくことです。そのためには相手としっかりとコミュニケーションを取り、相手を理解しようと積極的に話しかける姿勢が重要です。世代が違うからとコミュニケーションを拒否してしまえば、そこから新しい気づきが生まれることはありません。むしろ世代が違うからこその新しいアイデア、古き良き慣習を互いに学ぶこともできなくなります。

ジェネレーションギャップに関してネガティブに捉えてしまうと、そのまま相手に対して壁をつくってしまうだけです。むしろ世代間の違いを逆手にとってポジティブに捉えることができれば、新しいコミュニケーションが広がりを見せるのではないでしょうか。まずは相手を思いやり、尊重することが大切です。そうすれば自ずと相手への興味や理解が深まり、共通の話題が見つかるのではないでしょうか。

2020/09/18 更新

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