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既成概念を打破して自身のノウハウを確立しよう

既成概念を打破して自身のノウハウの確立しよう

世の中にはさまざまな分野の成功者がおり、そうした人々の一部は書籍などで自身のノウハウを公開しています。しかし、その内容に忠実に従っても、同様の成功を収められないことも多々あるのが現実です。正攻法であるはずのノウハウを実行したにもかかわらず、なぜうまくいかないケースがあるのでしょうか。その原因はノウハウの概念を正しく理解していないことにあります。

誰もが知りたがる成功のためのノウハウ

ノウハウとは英語の「know-how」がもとになった、「ものごとのやり方に関する実用的な知識」という意味の言葉です。よりわかりやすく言えば、つまり仕事などを上手に進めるコツや秘訣を意味します。成功した企業や個人の多くは独自のノウハウを構築し、ビジネスに活かしています。

そのため、ビジネスで成功したいと願う人々の中には「成功者のノウハウを知りたい、盗みたい」という考えの人も少なくありません。仕事を成功させるコツやそれまでの道のりを知って自分もそれを真似すれば、同じように成功できると考えているのかもしれません。また、試行錯誤せずにすんなり正解ルートを歩むことができる近道のように考えられるため、自分でノウハウを構築するよりも効率的だと捉える人も多いのでしょう。

しかし、現実はそんなに甘くはありません。一見すると成功への最短ルートのように思われる「成功者のノウハウを実行する」という方法は、実のところあまり意味がないのです。それはいったいなぜでしょうか。

他人のノウハウが役に立たない理由とは

そもそも、ノウハウは他人と共有するものではありません。何かの専門分野にくわしい成功者が自らの技術や知識の積み重ねによって構築したものであり、あくまでも「その人が歩んできた軌跡を言語化したもの」にすぎないと言えるでしょう。そのため、能力や環境のまったく違う人が実践することを想定してつくられたものではないことを理解する必要があります。

「万人に通用して、実践すればみんなが同じ結果を出せるもの」はノウハウではなく、それはマニュアルと呼ばれています。マニュアルとはつまり取扱説明書のことで、たとえ前提条件の違いがあっても、実践さえすれば目指す結果を生み出すことができる指南書です。一方、世の中にはびこる「成功者のノウハウ」は、あくまでも語り手がもともと備えている能力や知識といった前提条件があってこそ成り立つもののため、それらをもたない素人がそっくり真似をしても、同じ結果を出すことは難しいでしょう。

また、「他人の真似をすればうまくいく」という姿勢にも問題があります。成功者の手法を真似するばかりの人は、その手法が本当に正しく、自分にとって最適かということを見極められていません。深い考察がなされていないままに、自分とは環境も能力もまったく異なる他人のノウハウを妄信してしまい、結果を出せないでいるケースも見られます。

実践と試行錯誤によって独自のノウハウの確立を

本来、ノウハウを習得するまでには数えきれないほどの試行錯誤を経験します。「失敗は成功の母」というように、無数の失敗からの学びによってどんどん知識やスキルをブラッシュアップし、最終的には自分に合った仕事の進め方を確立していきます。

しかし、他人のノウハウに頼ろうとする人は失敗を経験していないため、自分にはどんな方法が最適かを理解できていません。その結果、自分に合わないやり方を無理やり実践するので、思うように成果が出せずやきもきすることになるのです。本当に社会で役立つノウハウは、人から教わるものではありません。これまで他人のノウハウに頼って成果を上げられなかった方は、まず「ノウハウとは、実践と試行錯誤を繰り返した中で得た経験則である」ことを認識する必要があるでしょう。

もちろん、周囲からのアドバイスに耳を傾けることも非常に重要です。しかし、自分に合った働き方を築き上げられるのは自分だけということを再認識しましょう。仕事で成功したいのであれば、誰かのやり方を鵜呑みにするのではなく、自らの経験から導き出した「自分のための、自分だけのノウハウ」を確立することが大切です。

2018/06/19 更新

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