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現代社会を生き抜く力「レジリエンス」とは?

現代社会を生き抜く力「レジリエンス」とは?

社会人にとって責任やプレッシャーは付き物であり、一切のストレスなしに社会で働けている人は限りなくゼロに近いでしょう。現代社会を生き抜くには、仕事で抱えているストレスから逃げるのではなく向き合える力を養うことが重要です。近年、精神的な回復力や再起力を意味する言葉である「レジリエンス」に注目が集まっているのも、ストレスが溜まりやすい社会構造とは無関係ではないでしょう。今回はストレスと向き合い、レジリエンスを発揮するための方法を紹介します。

何より大事なストレスとの向き合い方

仕事とストレスは切り離すことができないものであり、常に向き合うことが必要になります。しかし、仕事で精神的に大きなダメージを受けた際に立ち直ることは決して簡単ではありません。逆境を乗り越えるためには、常に強い精神力を持ったタフな人でなければならないと考えられがちですが、決してそうとは限らないのです。ストレスを克服する力とされるレジリエンスは、訓練によって身につけることもできます。

従来、レジリエンスは生まれつき持っている才能――つまり先天的な資質だと考えられてきました。しかし、近年になって適切なトレーニングを重ねることで高いレジリエンスを後天的にも獲得できることがわかってきました。そのポイントはストレスから逃げるのではなく、いかに向き合うのかという点に集約されます。

ストレスは誰もが抱えるものであり、まったくのストレスフリーな人はこの世に存在しないでしょう。それは高いレジリエンスを持つ人であっても同様です。重要なことはストレスを抱えたとしてもそこから逃げないことであり、対面して克服する力を持つことです。まず現状と向き合うことがストレスとうまく付き合うための第一歩です。

レジリエンスを発揮する3つのステップ

ではレジエンスを高めるためにはどうすればいいのでしょうか。株式会社レジリエンス・コンサルティング代表取締役であり、「なぜ、一流の人は不安でも強気でいられるのか? 希望をつくる実践版『レジリエンス・トレーニング』」の著者である久世浩司氏によると、レジリエンスを発揮するためには3つのステップがあるとしています。

ステップ1.底打ち
ネガティブな感情はその日のうちに断ち切るようにします。人はストレスを抱えるとどうしてもマイナス思考に陥りますが、寝ることでリフレッシュすることが期待できます。そして、活力に満ちた1日を迎えるには朝の目覚めの質が重要ですから、快適な目覚めをするためにもネガティブな感情はその日のうちにリセットしておくことが必要です。

ステップ2.立ち直り
ストレスから逃げることなく向き合うことで、ストレスに立ち向かう精神的な筋肉「レジリエンス・マッスル」が鍛えられます。ストレスに直面するたびにしっかりと向き合うことで、自分を過小評価しない自尊感情が芽生え、どんな時であっても強気で前向きでいられる「レジリエンス・マッスル」が身につくでしょう。

ステップ3.教訓化
多忙な日々に流されることなく、時には立ち止まってこれまでの苦しかった時を振り返ることもレジリエンスを高めるポイントの1つです。あえてどん底の時を思い起こし、次にはどうするべきといった教訓を得ることで、高いレジリエンスを獲得できます。

リーダーこそ必要な逆境に立ち向かう力

一社会人として逆境に負けない強さを身につけることは重要ですが、それが組織のリーダーとなれば困難の度合いもより厳しいものになります。そのため、社会の荒波に立ち向かい、望むような成果をあげることで将来的な出世や昇格を目指す人ほど、レジリエンスは習得すべき能力です。

リーダーとして人を引っ張る立場になると、自分だけではなく、部下のストレスや逆境を解決していかなければならない時が多々あるでしょう。そんな時にそこから逃げてしまうようでは、組織の中で信頼を得ることはできません。まずは自分がストレスに対して立ち向かう姿勢を見せることが、部下や組織全体のモチベーションをアップさせ、さらなる成長を促す大きな糧となるのです。

レジリエンスは先天的な要素だけではなく、訓練でも身につけることができます。そのため、社会で勝ち抜き、成果を出すためにもまずはストレスに立ち向かう勇気を持つべきでしょう。1つひとつの局面において、そこから逃げ出すか、それとも立ち向かうかによって、その後の人生が変わってくると言っても過言ではないのです。

2017/09/05 更新

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