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重要となる助言を素直に聞き入れる謙虚さ

ビジネスにおいて自身の考えを持ち、その信念に基づいて働くことは非常に重要なことです。しかし、自身の主張が強くなりすぎて他人の意見に耳を傾けなくなるのは、あまりよくない状況だと言えます。仕事は自分だけではなく周囲の協力があって初めて成り立つものなので、アドバイスを受けた場合は謙虚な姿勢を貫き、相手の意見をしっかり聞くことが大切です。今回は上司や同僚からの助言を聞き入れるために必要になる謙虚さについて考えてみます。

ビジネスは自分本位の主張だけでは成り立たない

仕事は基本的に個人だけでは成立しません。特に会社であればチームが存在し、それぞれが自分の役割を果たしつつ協力しあい、1つのゴールに向かうことが理想です。そのため、誰か1人でも自分本位の主張をし始めると、ゴールに向かって結束しているメンバーの気持ちがバラバラになる可能性があります。同じチームであるにもかかわらず、方向性が異なるメンバーがいるようでは、ビジネスはうまくいかないでしょう。 もちろん意見交換し、有意義な議論を行うことは必要です。ビジネスを進めていくうえで意見が食い違うことはまったく珍しいことではありません。肝心なのは自分がどのように振舞うかということです。自分の意見を押し殺していたり、反対に強引に自分の意見を押し通そうとするだけでは、チームで動く意味がありません。相手の意見を受け入れ、尚且つ自分の主張も的確に行うのがビジネスの基本です。 同じチームのメンバーは、同じゴールを目指しているというのが大前提としてあります。そのため、共通認識を持つことが重要であり、自分の意見が優っているかどうかを問うことは視点がずれています。意見の主張ばかりしていると、業務効率を落とすだけではなく、チームの和を乱すことにもなりかねません。

どんな声にも耳を傾けることが重要

自分本位の意見ばかりを主張する人は、他人の言葉には耳を貸さない傾向があります。もちろん、常に誰からの意見も聞き入れないという人はいないでしょう。しかし、仕事が立て込んで忙しい時や大きなミスを犯してしまった時など、気持ちに余裕がなくなったり、自信を失ってしまったりすると、つい他人の意見に耳をふさいでしまいたくなることは誰にでもあるのではないでしょうか。 しかし、「気持ちに余裕がない」「自分に自信がない」時にこそ他人の声に耳を傾けることが重要です。周りとコミュニケーションを取ることで少しずつ冷静になって、次にどうするべきかを考えることができるようになります。その時のポイントとして、まずは自分からコミュニケーションを取り、相手の意見を真摯に受け入れることです。意固地になるとつい反論したくなりますが、どんな声にもまず耳を傾ける謙虚さを持ちましょう。それが社会人としての素養だと言えるでしょう。

聞く耳を持つことは相手を認めること

同じチームで仕事をしている以上、基本的には全員があなたの味方です。自分の意見ばかりを主張する人は、“自分以外は全員敵”という考えに陥りがちですが、実情はそうとは限りません。あなたに対する意見やアドバイスはすべて共通のゴールを目指しているからこそのものであり、あなたを阻害しよう、陥れようとするものではないことを認識しましょう。 相手の話をきちんと聞いてコミュニケーションを取ることは、「相手を認めていることの表れ」でもあります。ビジネスシーンではお互いのリスペクトが非常に大切であり、謙虚さは総じて相手に対して好印象を与えます。信頼を勝ち得て成功する人に謙虚な人が多いのも、相手のことを考えられる度量があるからに他なりません。 自分の意見ばかりを主張するのではなく、時には厳しい意見だとしてもきちんと聞く耳を持つことは社会人として身につけるべき能力の1つです。自分を相手に認めてもらうためには、まず自分が相手のことを認めることから始めるべきであり、その一歩が聞く耳を持つことなのではないでしょうか。

2024/02/19 更新

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