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来る超スマート社会における労働者の働き方の変化

2019/07/01

 

来る超スマート社会における労働者の働き方の変化

人類の文明は常に進歩しています。そして、人類の進歩と密接に関わっているのがいくつもの「産業革命」です。第1次産業革命において蒸気機関が登場し、第2次産業革命で軽工業から重工業への転換がなされました。そして、第3次産業革命ではコンピュータが発展。それによりデジタル革命が起き、現在の私たちの生活を支えています。そして、次に起こると考えられているのが第4次産業革命です。第4次産業革命が起きれば、AIやIoTがより社会に浸透することが考えられます。

近いうちに実現するであろう第4次産業革命

1970年代初頭に第3次産業革命が起きてから、すでに数十年が経過しています。そして、世界では、近いうちに第4次産業革命が実現すると言われています。では、第4次産業革命が起きると、身の回りでどのような変化が起きるのでしょうか。ほぼ確実と思われることが、「IoT」と「AI」がより身近な存在となる未来が訪れることです。

IoTが普及すれば、交通や気象といった社会インフラや自然現象に関する事象はもちろん、工場などにある機械の稼働や個人の健康状況といったものに至るまで、さまざまな情報がビッグデータとして蓄積されます。それは現在の情報化社会をさらに上のレベルに昇華させるでしょう。また、AIが浸透することにより、簡略作業などはすべてAIに任せる時代がやってくるとされています。

IoTとAI、2つのテクノロジーの発達により、社会は「超スマート社会」の実現へ向け、一層加速するでしょう。それにより、生産や販売といった経済活動はもちろん、人々の働き方やライフスタイルに大きな変化が及ぶのは間違ありません。

Society4.0から5.0になることで生じる変化

第4次産業革命が起これば、現在のSociety4.0(情報社会)からSociety5.0(超スマート社会)へと進化すると言われています。超スマート社会とは「必要な物資やサービスを、必要とする人に、必要なとき、必要な量で提供できる社会」「年齢、性別、地域などの違いにかかわらず、あらゆる人が常に質の高いサービスを受けられ、快適に生きていける社会」です。では、消費者にとっては具体的にどのような環境の変化があるのでしょうか。

たとえば、IoTの普及によりデジタル・エコノミーが進化すれば、増加を続けるネットコンテンツを好きなときに好きなだけ楽しむことができるでしょう。加えて基本的にネット配信は限界費用がかからないため、料金も安価(もしくは無料)であるという特徴もあります。また、フィンテックが普及すれば、資産運用や融資の際の手間や費用が大きく減るため、これまで金融サービスと縁が遠かった人や企業でも、サービスの利用機会が拡大することでしょう。

高齢者にとっても、Society5.0は多くのメリットを享受できます。カルテをデータ化することで共有ができれば、スムーズな治療が可能になることが想定されます。それ以外にも、見守りサービスや自動運転による配車サービスなどが実現すれば、より安心した生活を送れるでしょう。Society5.0の世の中となれば、さまざまな領域において便利さが向上するのです。

新時代の雇用のあり方を考えることが急務

第4次産業革命でAIやIoTが普及すれば、より豊かな生活の実現が想定されますが、一方で見逃せない課題があることも事実です。もっとも大きいのは「雇用」。AIが発達すれば、これまで人が行っていた事務的な作業などをより効率的に行うことが可能になるため、人とAIの仕事の分担といったことが大きなテーマになることが考えられます。

超スマート社会においては、ビジネスプロセスが大きく変革することは避けられません。しかし、人の仕事がAIに奪われることを嘆くのではなく、新たな雇用のあり方を1人ひとりが考えることこそが重要です。規格的な作業はAIに任せたうえで、人々はよりクリエイティブな仕事を担うといった、新時代に相応しい新たなビジネスモデルが構築されていくでしょう。

 

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2019/07/01 更新

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