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SNS炎上時代に社会人が身につけたいメディアリテラシー

2019/12/16

 

SNS炎上時代に社会人が身につけたいメディアリテラシー

最近、大手飲食チェーンを中心に相次いでSNSに不適切投稿がアップされ、それが拡散されることにより社会問題に発展しています。常識を逸した問題行動を起こさないためにも、企業側がスタッフをしっかり教育するのはもちろんですが、それだけで炎上を防ぐことはできるかと問われれば、答えは「NO」です。そのため、一個人が炎上の可能性をしっかりと認識し、メディアリテラシーを高めることが急務だと言えます。社会で働くビジネスマンとして、どんなことを学び気をつけるべきでしょうか。

近年問題になりつつあるSNSへの不適切投稿

5G時代突入を目前に控え、高度情報化社会に発展しつつある現在、ソーシャル・ネットワーキング・サービスと呼ばれるSNSの詳細な説明はもはや不要でしょう。自身のアカウントを作成し、文章や画像、動画などを投稿し、その内容を共有することで親睦を深め、ネットワークを拡大させることがSNSの大きな役割だと言えます。

しかし、近年ではちょっとした悪戯心から、見た人があっと驚く変わった投稿や危険な投稿を、あえてアップする人が増えてきています。しかも、それが個人だけでなく、学校や会社、所属する団体まで巻き込んだ大事になるケースが頻発している点が悩ましいところです。特に飲食店を中心に、スタッフが不適切な動画や画像をSNSにアップすることで炎上し、企業側が対応に追われるという光景を多くの人が目の当たりにしてきました。

投稿した本人には悪気がなかったとしても、受け取る側からしたら大問題であることは明白です。特に信用と衛生管理が重要な飲食店に関して、従業員の悪ふざけは冗談の範疇では済まされません。投稿は瞬く間に拡散してしまいますので、仮に事態に気づいて投稿やアカウントを消したとしても、それはすでに後の祭りとなります。周囲を巻き込んだ一大トラブルにまで発展してしまうケースが続出しています。

誰もが炎上のターゲットになり得る時代

社会問題となったSNSでの不適切投稿の投稿を見て、多くの人はそれを他人事のように思ったかもしれません。しかし、注意して扱わなければ、SNSを利用する人なら誰でも炎上のターゲットになり得ることを理解する必要があります。中には「公開範囲を友だち限定にしているので、何を投稿しても別に世に知れ渡ることはない」と考える人もいるかもしれませんが、それはまったくの間違いです。自身のフォロワーの中に、そうした投稿を広める動きがある人が1人でもいれば、拡散されてしまう恐れがあります。

つまり、公開範囲に関係なく、そうした他人も閲覧するSNS上では「不適切な投稿を絶対にしない」というのが大前提になります。「信頼のできるフォロワーだけに限定している」という場合でも、その中の誰かが投稿に対して不快に思ったり、悪だくみを考えたりして投稿をシェアしてしまうと「身内だけのつもりだった」という理論は破綻してしまいます。

しかも、不適切投稿をしたのが社会的な地位が高い人や有名企業の関係者の場合は、さらに炎上を目論む「ネット民」の標的にされやすいので注意が必要です。SNSが炎上するまで平穏な暮らしをしていても、1つの投稿でそれが壊れてしまう危険性があることを認識しましょう。

個人がメディアリテラシーを高めることが大切

大手飲食チェーンでは、不祥事に対するその後の対応に追われていますが、発生する前にきちんと社内教育を徹底することが重要です。問題が起きてからの対症療法のような対応と、事前に問題が起こらないように予防を呼びかけることの二者択一であれば、後者の方が圧倒的に有意義であることは言うまでもないでしょう。

また、そうしたSNSの使い方を企業の教育任せにすることも、適切な解決法とは言えません。なぜならSNSを個人で利用する人が多いだけに、問題の発端は個人であることがほとんどだからです。何かトラブルが起きて大損害を生まないためにも、自らが日々の行動を戒めることが先決でしょう。

SNSで炎上騒ぎが起きた場合、残念ながら企業もスタッフを完全に守ることができるとは言い切れないのが実情です。そのため、最善策はトラブルを起こさないように予防線を張ることになります。そのためには個々人が正しい情報を認識して、間違った情報に流されない、踊らされないようにすることが大切です。それぞれの労働者は、社会で働く一社会人として企業に頼るのではなく、個々人がメディアリテラシーを高めて自覚を持つようにしましょう。

 

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2019/12/16 更新

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