できる社会人として見られるためのアイテム選び

仕事ができる人の特徴は、能力の高さだけではありません。周囲の人へ気配りができ、信頼して仕事を任される人こそができる社会人なのです。そのため、取引先や上司から信頼してもらうためには、仕事のスキルや対応はもちろんのこと、見た目の印象にも気を遣う必要があります。仕事で成功を収めている人のほとんどは、身だしなみもきちんとしています。持ち物一つにこだわる姿勢こそ、できる社会人への第一歩といえるのです。

社会人にとって見た目・身だしなみは重要

見た目や身だしなみは、初対面の際に相手を判断するうえで重要なポイントです。外見の良し悪しと仕事のできる・できないは関係ないと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、そんなことはありません。身だしなみが整っていないことで、第一印象が悪くなることも考えられます。“安心して仕事を頼むことができない人”という印象を相手に与えてしまうと、ビジネスのチャンスを失いかねません。つまり身だしなみは、ビジネスパートナーとして見てもらうための最低条件ともいえるのです。 スーツをビシッと決めた小綺麗なスタイルは、相手に爽やかな印象を与えます。反対に社会人になったにもかかわらず、髪の毛はバサバサ、シャツはヨレヨレ、ネクタイもしっかりと結ばれておらず、靴も汚れたままというスタイルでは格好がつきません。高価なスーツやブランド物のバックなどで全身をコーディネイトする必要はありませんが、相手が見てだらしないと思われる格好は絶対に避けるようにしましょう。 最近は以前に比べノーネクタイやカジュアルな服装を許容している企業も増えています。ただ、そういった服装であっても身だしなみが整っている人とそうでない人とでは、相手が受ける印象が変わります。重要なことはTPOを踏まえたおしゃれであり、清潔感のある服装や髪型を心がけるということです。爪を切る、無精ひげを残さないといったことをきちんと意識するだけでも相手の印象は大きく変わります。

評価されるのは身分相応の機能を重視した持ち物

見た目や身だしなみ以外では、持ち物も相手の印象を変えられるアイテムだといえます。ビジネスの場においては、年齢や見た目に合った持ち物をそろえることが重要です。プライベートの場ではクールな外見の人がピンクのスマホケースを使っていたら、そのギャップで好印象を与えることもありますが、ビジネスではギャップよりも堅実さが評価されます。 入社して間もないのにやたらと高価な時計をしていたり、逆にある程度の役職についているのに安っぽいネクタイをしていたりするギャップは基本的にマイナスイメージを与えます。相手が違和感を覚えるような身分不相応なアイテムを選ばないことは、ビジネスの場において基本です。背伸びしすぎるのも、無頓着すぎるのもよくないので、周囲と自身を比較しつつ自分の立場に適したアイテム選びを心がけましょう。 また、もう一つ気をつけるべきなのは、過不足があってはいけないということです。身だしなみだけでなく、持ち物としてハンカチなど必要なものを持っていなかったり、使わないペンなど無駄に多かったりするのも、相手にマイナスの印象を与えます。服装と同様にただ、おしゃれな物を持っているから評価されるのではなく、身分相応で機能を重視した持ち物を備えておくことが大切です。

仕事ができる人が持っている好印象を受けるアイテム

相手に好印象を持ってもらう意味でもアイテム選びは重要ですが、仕事ができる人が何か特別なアイテムを持っているわけではありません。業務に必要な持ち物を常備しているのが特徴です。仕事ができる人は、持ち物もシンプルで機能的なものを身につけている傾向があります。 筆記用具は年齢に関係なく、少し値が張っても品が良く見える物を持つことをおすすめします。会社名やキャラクター柄の入ったボールペンは、社内の事務作業の場合は問題ないかもしれませんが、取引先との重要な商談の場面には適していません。急にアポイントが入る場合もあるので、常に手帳やペンなどを含め、筆記具は品がよく見える物を身につけましょう。 また、紙資料を保管するためのクリアファイルも意外と多くの人に見られています。クリアファイルを常備していれば、取引先などに書類を提出する、もしくは受け取る際にきれいな状態を保てます。必須項目ではありませんが、ちょっとした気遣いで与える印象は大きく変わります。人間は見た目がすべてではありませんが、ビジネスにおいて見た目で損することは絶対に避けたいところです。初対面の際に相手に好印象を持ってもらうためにも身だしなみはもちろん、持ち物にも気を配るようにしましょう。

2021/01/22 更新