HOME > ワンランク上の仕事術 > 結果を出すための適度な肩の力の抜き方

結果を出すための適度な肩の力の抜き方

仕事をして給与をもらう以上、その対価に見合う成果を出すことは社会人として当然の務めです。しかし、結果を出すことばかりに意識が向いてしまい、無理して頑張りすぎることで疲弊してしまうケースも珍しくありません。成果を出すために努力することはもちろん重要なことですが、人間は常に全力で頑張り続けることは不可能です。そのため、成果は上げるためには常時100%の力を出し切るより、適度に肩の力を抜く事も大切になります。

オーバーワークによって引き起こされるパフォーマンスの低下

仕事で結果を出すために、頑張ったり思考を巡らせたりすることはもちろん大切ですが、それが高じて「頑張りすぎ」「考えすぎ」というオーバーワークになるのは危険です。知らないうちに自分自身に負荷をかけることで気力や体力が徐々に失われ、最終的にはパフォーマンスの低下を招いてしまう恐れがあります。 たとえば、周囲の人たちに頑張りすぎだよと注意されても、自分では大丈夫と思って限界まで頑張りすぎてしまい身体が悲鳴をあげてしまう場合があります。疲労によって注意力や集中力を削がれてしまうため、仕事のクオリティー低下が顕著になるでしょう。また、疲れが溜まって身体を完全に壊してしまうと出社することさえも難しくなるため、結果として会社に多大な損失を与えてしまうことになります。また、人は考えすぎによって生じる強いプレッシャーで精神疲労を感じると、脳の前頭葉前部が正常に働かなくなると言われています。良いアイデアを発想するためには思考及び論理を司るとされるこの器官を正常に機能させる必要があります。考えすぎるとプレッシャーにより脳が働かなくなり、それによってさらに考える時間が増えてしまうという悪循環に陥ってしまいます。そうした事態を防ぐためにも、身体や心に疲れを感じたら、適度に肩の力を抜いてリラックスすることも重要なのです。

仇になることもある真面目すぎる性格

真面目な性格というのは仕事を忠実にこなすうえではとても重要なことですが、あまりに真面目すぎると、仕事をこなしていくうえで仇となってしまう場合もあります。真面目な人間であるほど、会社に貢献しなければという自責の思いから積極的に仕事を受け入れる傾向にあります。そして、気づいた時には限界を超えてしまっているケースも多いのです。 また、真面目な人ほど、絶対に失敗はできないと自身へのプレッシャーを強めてしまうケースがあります。過度なプレッシャーは仕事に支障を来す恐れもあるため、完璧主義者的に物事を考えるのではなく、失敗は誰にでもあることだとある程度開き直ることも必要になってきます。 真面目な性格の人は、会社に多大なる貢献をしてくれる貴重な人材です。しかし、真面目な性格故に自滅してしまっては、本人にとっても会社にとっても残念なことです。そうならないために、意識していくべき点は肩の力の抜き方を学ぶこと、だと言えるでしょう。真面目に働きながらも、必要なタイミングで適度に肩の力を抜いてリラックスができれば、プレッシャーに押しつぶされそうな状況をうまく切り抜けられるようになるはずです。

肩の力を抜くことで発揮される本来の力

緊張して肩に力が入った状態だと、力みすぎてなかなか本来の力を出すことができません。自身のパフォーマンスを上げて、思うような結果を残すには、普段から適度に肩の力を抜き、心にゆとりを持って働くことが大切です。心にゆとりがあれば周囲を見渡す余裕も生まれるため、本来の力を発揮できるだけでなく、新たな視点に気がつく可能性もあります。 リラックス方法は人それぞれですが、一番簡単に行えて誰にとっても効果的なのが深呼吸です。深呼吸は自律神経の副交感神経の働きを強くするため、リラックス効果があり自然と肩の力も抜けます。ただ、深呼吸しても心が休まらない場合は、意識的にコーヒーブレイクなどを挟んでみても良いかもしれません。 人間の集中力は、長くても90分程度しか持続しないと言われています。それ以上集中しようとすると、身体と心の両面に過度な負担がかかってしまい、パフォーマンス低下につながります。「頑張りすぎ」「考えすぎ」の状態に陥らないためにも、自分なりの肩の抜き方は常に心がけておきましょう。

2021/01/20 更新

Copyright © 2024 HUMANTRUST All Right Reserved.