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相手目線を重視した思いやりのある対応とは

ビジネスでは社内・社外問わずさまざま人と協力しながら業務を遂行します。そのため、大切なクライアント、取引先のパートナー、上司、同僚、部下など業務で関わる人々とうまく協力体制を築く必要があります。多くの人と関わりながら業務を円滑に進めるためには、相手目線を重視した思いやりのある対応が欠かせません。ビジネスにおいて相手を思いやるということはどういうことなのでしょうか。今回は「相手目線」をキーワードに思いやりのある対応について説明します。

仕事で重要となる他者への思いやり

現代社会では、少なからず他者との関わり合いの中で暮らしています。そして、他者と関わる以上、自分の考えだけを押しつけているようでは、いずれ自分の周りには誰もいなくなってしまいます。それはビジネスにおいても同様です。取引先はもちろん、自社の中でもさまざまな人と関わり合い、協力しながら1つの仕事を進めていくことが、ビジネス成功の秘訣だと言えます。 人との関わり合いの中で仕事をすすめる際、必要なことはいくつもありますが、その中でも重要なことは他者に対する思いやりです。相手は自分に何をしてほしいと思っているのか、直接依頼された時はもちろん、そうでない場合であっても、常に相手の状況を考えつつ、今、必要なことは何なのかを考え、実践していくことが仕事のスピードを高めます。

認識すべき「優しさ」と「思いやり」の違い

仕事を円滑に進めるには、自分の意見と周りの意見のバランスを上手く取ることです。そして、それはそのまま、「優しさ」と「思いやり」の違いにもつながります。「優しさ」と「思いやり」。それぞれの言葉の一番の違いは、自分本位であるか相手本位であるかです。 優しさは基本的に自分本位による感情です。たとえば仕事で悩んでいる同僚に「頑張れ」と声をかけるのは、それによって相手に応援している気持ちを伝えるものであり、人柄の良さは伝わりますが、相手の悩みを直接解決する手段ではありません。 これに対し、思いやりは相手本位の感情です。仕事で悩んでいる同僚がいれば、「頑張れ」と声をかけるのではなく、一緒になって解決する手段を考えます。時には相手のよくないところを指摘することも思いやりのうちです。もちろん時には思いやりよりも優しさのほうがありがたいときもあり、一概に優しさは役に立たないとは言い切れませんが、仕事を円滑に進めるという意味では優しさよりも思いやりのほうが役立つと言えるでしょう。

相手視点に立つことで円滑になるコミュニケーション

自分1人で完結する仕事の方が少ないだけに、常に相手の目線に立った行動や言動をすることが大切です。それは相手に単に優しくするということではなく、仕事を円滑に進めるための適切なコミュニケーションを取ることであることをきちんと認識しましょう。 そして思いやりのもう1つのポイントは、自分の基準を相手に当てはめたり、押しつけたりしないことです。相手視点に立って考えることはもちろん重要ですが、それは決して簡単なことではありません。しかし、自分の基準を相手に当てはめないということであれば、今すぐにでも意識することができます。 「このぐらいは1人でも簡単にできるだろう」「この仕事量であれば残業をしなくても大丈夫だろう」といった考えはすべて自分の基準であり、それを人に当てはめてしまうことは、場合によっては大きな負担になってしまいます。まずは自分の基準を相手に当てはめない。これを徹底することが、結果として相手視点に立った思いやりにつながるはずです。

2024/03/04 更新

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