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伝え方1つで印象が変わる「自己紹介」の仕方

新入社員に限らず、すでに社会で活躍しているビジネスマンでも自己紹介が苦手という方は多く見受けられます。しかし、人事異動や転職など、新卒入社以外の場面でも何かと自己紹介をする機会は多いだけに、まずは自身について相手にわかりやすく伝える術を身につけるべきです。第一印象でいいイメージを伝えられないことで、後々の仕事に悪影響をおよぼす可能性もあります。中には自己紹介を重要視していない方もいますが、仕事をやりやすくするためにも自己紹介をきちんとできるようにしておきましょう。

その後の印象を左右する自己紹介の重要性

心理学者であるソロモン・アッシュが1946年に行った実験により裏づけたと言われる「初頭効果」についてご存知でしょうか。初頭効果とは、人は相手の評価を「第一印象で感じたイメージで決めてしまう」というものです。そのため、後々になってその人のことをより深く知ったとしても、初対面時の第一印象の記憶が優先的に残されていることで、簡単にイメージが変わることはないという理論です。 つまり、第一印象が悪ければ、その人に対する印象そのものも悪くなってしまう可能性があります。仕事をするうえでは信頼関係が重要なため、印象が悪い人よりもいい人の方が信頼を置きやすいというのは、当然の心理でしょう。そのため、第一印象で悪印象を与えてしまったとしたら、その後の仕事がスムーズに進まなくなってしまう恐れがあります。 しかし、逆説的に考えれば、この初頭効果をうまく活用すれば、相手に対していい印象を抱いてもらうことも十分可能です。そこで重要になってくるのが「自己紹介の仕方」になります。特に第一印象がいつもよくないという方であれば、自己紹介をきっちりやることでその後の印象を180度変えることもできるかもしれません。

自己紹介でうまく自分を伝えるためのポイント

自己紹介でいい印象を持ってもらうための最大のポイントは、新たな環境に打ち解けよう、心の距離を近づけようという気持ちを前面に表現することです。そのためには、何を話すかの前に、慌てずにはきはきとした話し方で笑顔を絶やさないこと、姿勢を正しく、目線を下げないこと、身振りや手振りは抑えて自然体で簡潔に話すことなどが重要になります。それは年齢、性別問わず求められる態度の問題です。 新卒や社会人歴が浅い人は、自分のことをうまく相手に伝える術をまだ心得ていない場合もあるでしょう。ただ、真剣に自分のことを伝えようとする姿勢を周囲は感じ取ってくれるので、うまい話ができなかったとしても、それほど悪い印象を与えることはないでしょう。反面、口がうまい人でも自分の自慢など利己的な自己紹介に終始してしまうと、周囲から白い目で見られる危険性もあるので、十分に注意が必要です。

気をつけるべきは自己PRに終始しないこと

自己紹介では自分の性格や趣味、特技など相手の印象に残るようなものを中心に話を進めましょう。これまでの経歴や成果、資格など自己PRを中心にしてしまうと、自慢に取られてしまったり、自信過剰な性格だと思われたりする可能性が高まります。そうなると場合によってはあまりよくないイメージを持たれてしまい、初頭効果が悪い方に働いてしまうかもしれません。したがって、相手の印象に残るような見た目からはわからない趣味や変わった特技などがあれば、積極的に伝えていくようにしましょう。 自己紹介はこれから一緒に働く上司や先輩、同僚に自分を知ってもらうための大事な機会です。そのため、自分は何ができるかといった自己PRを中心に話すよりも、“自分がどういった人間”であるかを伝えることの方が重要です。自分のアピールに終始してしまうといい印象をもたれない可能性が高いので、まずは相手の印象に残る、覚えてもらうことを強く意識しましょう。

2021/03/31 更新

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