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他者から信頼を集める人材とは

企業で役職に就く人は、仕事上の実績・成果はもちろんのこと、周囲からの評判の高さも兼ね備えていることが望まれます。しかし、自己評価と他者評価にギャップがあることは珍しいことではありません。一般的に自分の評価を高く見積もっている人が多い傾向にあるようです。では、将来の昇進・昇格を目指すうえで、自己評価同様の周囲からの高い評価を得るためには上司、先輩、同僚、部下、後輩等の周囲のメンバーと一緒に働くうえでどのようなことを意識すると良いのでしょうか。

甘口になる傾向にある自己評価

企業に勤めている人で自分の待遇に100%満足できている人はそれほど多くないのではないでしょうか。それは自己評価と他者評価の間に乖離があることが理由の一つかと思われます。海外に比べて謙遜の文化が浸透している日本であっても、自己評価は周囲の評価よりも甘口の評価になることが多く、「自分の願望>周囲の評価」という構図になる傾向にあります。 他者には客観的で厳正な評価ができる一方で、自分にはついつい甘口の評価をしてしまうという人も多く存在します。なぜなら自分の事になると途端に主観的になりすぎてしまい、適切な評価を下せなくなるからです。自分の評価を高く見積もってしまう要因として、周りからよく見られたいという願望が潜在的に働いていることが挙げられます。そうした願望は、正しい評価の妨げになるので、普段から意識的に自分を客観視してみるといいでしょう。 人にはそれぞれ自分の尺度があります。それは個人がもつ素晴らしい個性の現れでもあるのですが、評価ということを考えるときは、いったん自分の尺度を外してみる必要があります。 自分を客観視でき、第三者からの目線で適切な自己評価をするように努めましょう。

他者に認められてこそ発揮できる仕事の価値

一般的に仕事において優先されるのは、自己評価よりもまずは他者評価です。いくら自己評価が高くても他者が認めるような成果をあげられなければ、ビジネスとしては評価されません。他者、特に上司からの評価を得るには、まず身近な人からの信頼を得ることが肝要です。 指導する側の人は、身近な部下や後輩たちから慕われていることが望まれます。自分の仕事だけでなくメンバーのサポートや成果が求められる立場であればそれも当然です。部下や後輩など直接指導する人たちからの厚い信頼を得られたら、自分の上司からの高い評価につながるでしょう。例えば、部下の仕事を把握して、常にホウレンソウを徹底して、仕事の流れをスムーズにし、ミスを未然に防ぐことができれば、評価につながっていきます。部下が失敗をした時には、上司としてクライアントに謝罪をしたり、一緒に改善案を考えたりすることも評価につながります。反対に望むような評価でなかった場合は、自分に対する他者からの評価についてしっかりと受け止め、どこを改善するべきかを考えていく必要があります。 魅力的な上司として役割を果たし、身近な人たちと信頼関係を築くことが、他者評価を得るということを忘れないようにしましょう。

信頼されている人は他者評価も高い

自己の成果をあげることばかりに目を向けていると周囲の支持を集めることはできません。 また他者からの評価は、一日やそこらで得られるものではありません。 常日頃、人の目がない所でも淡々と自分の職務をこなし、周りを気遣い、責任を全うしてこそ、上に立つ者としての人間力が生まれるものです。 周囲から「まるで大木のようだ」と頼りにされ、気がつけば高い信頼と評価を得ていた、という社会人を目指したいものです。

2021/02/05 更新

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